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九州は、11日降り始めからの雨量が900ミリを超えている所があるなど、過去に経験したことのないような記録的な豪雨になっています。今後も大雨が続くため、さらに広範囲で重大な災害が発生するおそれがあります。直ちに命を守るための行動をとって下さい。

11日からの雨量は900ミリ超

11日降り始めから14日午前10時までの雨量が、佐賀県嬉野市942.0ミリ、長崎県雲仙岳862.5ミリ、佐賀県鳥栖市798.5ミリ、福岡県大牟田市729.0ミリ、本県山鹿市666.0ミリなど、過去に経験したことのないような記録的な豪雨になっています。

このわずか3日ほどで、平年の年間雨量の3割から4割ほどにも当たる雨が降ったことになります。

大雨特別警報さらに拡大

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現在、長崎県北部と南部・佐賀県・福岡県筑後地方に「大雨特別警報」が発表されており、特別警報の範囲が次第に拡大しています。今後もさらに拡大するおそれがあります。

午前11時現在、佐賀県の六角川が氾濫して、周辺の地域は内水氾濫が発生しています。牛津川でも水位が急上昇し氾濫危険情報が発表されています。

また、九州北部を中心に土砂災害の危険度が「極めて危険」な状態になっている所が多くなっています。

特に土砂災害警戒区域や浸水想定区域などでは、災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況で、今後、降り続く雨でさらに災害の範囲が広がるおそれがあります。これまで災害が起きていない地域でも最大級の警戒が必要です。

今夜にかけても断続的に滝のような雨

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九州北部付近は活発な雨雲が次々と流れ込み、強弱を繰り返しながら雨が降り続いています。また、九州南部付近にも活発な雨雲が連なっています。

今夜にかけても雷を伴い1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨が断続的に降る見込みです。このあとも大雨が続くため、いつどこで甚大な災害が起こってもおかしくない状況です。自分のところは大丈夫だと思わず、命を守るための最大級の警戒をして下さい。

また、満潮の時間帯は、川の水が海に流れ込みにくくなるため、特に浸水の被害が拡大するおそれがあり警戒が必要です。佐賀県の大浦港の満潮時刻は、14日は午後0時42分、15日は午前0時55分です。

冠水した道路は避けて

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このような大雨時は不要不急の外出は避けるべきですが、避難などでで外に出る時は周囲の状況を十分に確認して行動して下さい。

急な斜面や増水した川の近くを通ることは避けましょう。冠水した道路は、側溝と道路の境目が分からなくなっていたり、マンホールの蓋が取れていることもあり危険です。棒や傘などで足元を確認しながら、運動靴などで歩いて下さい。

また、冠水した所を車で通ると、車のマフラーに水が入りエンジンが止まったり、側溝と境目が分からず転落したり、流れされたりする事故が過去に多く起こっています。車で冠水した道路を通ることは避けましょう。