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災害級の大雨は、週末もまだ続くでしょう。24時間雨量が300ミリと予想されている所もあり、九州北部では、非常に激しい雨が降り続いた場合、「大雨特別警報」が発表される可能性もあります。コロナ禍での避難のポイントを、確認してください。

続く大雨 「大雨特別警報」の可能性も

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13日金曜午後も、本州付近に停滞している前線は、依然として、活動が活発なままです。このため、九州から東北の広い範囲で、雨が続いています。九州では、すでに記録的な大雨になっていて、長崎県の雲仙岳では、13日16時40分までの72時間雨量が、800.5ミリに達しました。

西日本では、断続的に「非常に激しい雨」が降っており、線状降水帯による「非常に激しい雨」が降りやすい状態となっています。

この大雨は、週末も、まだまだ続くでしょう。15日日曜にかけて、西日本を中心に「非常に激しい雨」が降り、西日本から北日本の広い範囲で大雨となりそうです。九州北部では「非常に激しい雨」が降り続いた場合、「大雨特別警報」が発表される可能性があります。

「非常に激しい雨」とは、滝のようにゴーゴーと降り続く雨で、傘は全く役に立たないレベルです。「非常に激しい雨」が長く続くと、災害が発生するおそれがあります。さらに雨雲が局地的に発達すると、もっと強い「猛烈な雨」が降ることも予想されます。そのため、週末は、九州だけでなく、中国、四国~関東甲信、東北でも、雨量が更に増えるでしょう。

予想雨量は?

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14日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で

九州北部・東海:300ミリ

四国・近畿・関東甲信:250ミリ

九州南部・中国・北陸:200ミリ

東北:120ミリとなっています。

雨量は、さらに増えて、その後15日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で

九州南部・九州北部・四国・近畿・東海・関東甲信:200~300ミリ

中国・北陸地方:100~200ミリ

東北:50~100ミリです。

土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

3つの密を避けて 避難生活場所を選ぶには

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これまでの大雨によって、九州を中心に、すでに、土砂災害や洪水害、浸水害の危険度が、非常に高くなっている所があります。

災害の危険が迫っている場合、なるべく早く、避難することが必要です。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている中、3つの密を避けながら避難生活をする所を選ぶには、何より「避難先を分散すること」が大切です。そこで、次の3つの避難先が挙げられます。

①学校や公民館など、指定避難所だけが、避難先ではありません。自宅に住み続けることができ、食料などの備蓄があるなら、「在宅避難」も選択肢の一つです。

②近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。

③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認してください。

どうしても、やむを得ない場合は、車中泊や、テントの活用も避難先の一つです。ただ、豪雨の中で、屋外を移動するのは、車も含めて危険です。車中泊する場合は、浸水しないよう、周りの状況を十分確認してください。車中泊は、エコノミークラス症候群の危険性もあるので、水分補給やマッサージも欠かさないでください。

非常持ち出し袋にプラスして! 新型コロナウイルス感染対策グッズ

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避難をする際、指定避難所には、大勢の方が集まってきます。そんな中、水などが入った「普段の非常持ち出し袋」に加え、新型コロナウイルス感染対策には、次の物を用意しておくのが、おススメです。

①マスク(できれば複数枚、用意しましょう。災害後の復旧作業時にも役立ちます。)

②アルコール消毒液

③ハンドソープ・固形石鹸(なるべく避難所で共有しないよう、家族用または自分用を持参しましょう。)

④使い捨てのビニール手袋(ドアノブなど、大勢の人が触れるものから、接触感染を防げます。)

⑤除菌用アルコールティッシュ(水が不足した場合、手洗いの回数を少なくできます。)

⑥体温計(自治体で用意できない場合もあります。できれば一人一本用意しましょう。)

⑦キッチンペーパー(タオルを共用せずに手を拭くことができるだけでなく、輪ゴムやヘアゴムと組み合わせれば、簡易マスクを作ることができます。)