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西日本を中心に記録的な大雨となっていますが、この後も断続的に非常に激しい雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。東日本や北日本でも大雨となり、災害発生のリスクが高まる所がありそうです。

経験のないような大雨

きょう13日も前線が本州付近に停滞し、活動の活発な状態が続いています。

九州から東北にかけて広く雨雲がかかり、西日本を中心に発達した雨雲がかかり続けています。すでに、九州や中国では記録的な大雨となっています。長崎県雲仙岳では72時間雨量がすでに700ミリを超え、観測史上1位の値を更新しています(統計開始年は2002年)。また、広島県では線状降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして午前9時頃に顕著な大雨に関する情報が発表されました。広島県には午前11時現在も「大雨特別警報」が発表されています。

さらに400ミリに達する大雨の恐れも

このあとも九州から東北にかけて、発達した雨雲がかかり続けるでしょう。西日本だけでなく、東日本や北日本でも大雨となる恐れがあります。

上の図は、きょう13日12時~16日12時までの予想積算雨量です。すでに降水量が多くなっている九州北部や中国地方では、72時間で250ミリ以上の雨の降る黄色やオレンジ色のエリアが広がっていて、300ミリ程度まで達するような赤色のエリアもあります。また、四国の太平洋側にも局地的に濃い赤色の350ミリほどの雨が降ると予想されるエリアが見られます。さらに、岐阜県や長野県の周辺では、72時間で400ミリに達するような紫色のエリアも予想されています。

西日本を中心に、これまでの大雨で土砂災害の危険度が非常に高くなっている所があります。また、東日本や北日本でも大雨災害発生のリスクが高まります。土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

警戒いつまで?

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目先、15日(日)までが大雨のピークとなるでしょう。その後、18日(水)頃まで、前線は本州付近に停滞するため、九州から東北の広い範囲で雨量がさらに増える恐れがあります。今のところ、前線の活動が弱まるのは19日(木)頃となるでしょう。

長期間、広い範囲で大雨が続く予想で、厳重な警戒が必要です。

なお、この予想は13日(金)午前中の資料をもとに作成しています。前線の位置や活動状況によって大雨の期間が変わる可能性があります。今後も最新の気象情報にご注意ください。