きょう12日は、西日本を中心に発達した雨雲がかかり続けていて、特に九州では、土砂災害の危険が高まっています。今後、強い雨のエリアは太平洋側へも広がり、西日本から北日本の広い範囲で大雨となる所があるでしょう。土砂災害などに厳重に警戒が必要です。
九州で大雨 土砂災害の危険高まる
前線や南からの暖かく湿った空気の影響で、九州では大雨となっています。発達した雨雲がかかったのは、きょう(12日)未明は九州南部が中心でしたが、午前中は、九州北部や中国地方が中心となっています。総雨量が増えていて、九州では土砂災害の危険が高まっています。午前11時30分現在、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、鹿児島県では、「土砂災害警戒情報」が発表されている市町村があります。また、土砂災害の危険度をみると、このほか、山口県や島根県、広島県、愛媛県の一部でも注意が必要なレベルとなっている所があります。
また、九州北部を中心に、浸水害や洪水の危険度も高まっています。
これらの地域では、土砂災害に厳重に警戒し、川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。
強い雨のエリアは太平洋側にも広がる
強い雨のエリアは、このあと太平洋側へと広がる見通しです。九州や中国地方に加えて、四国、近畿、東海などにも発達した雨雲がかかるでしょう。局地的にカミナリを伴って、非常に激しい雨や、激しい雨が降りそうです。前線の位置が南北に移動し、北陸や東北でも激しい雨の降る所があるでしょう。
この雨で注意が必要なのは、前線が長期間停滞するため、断続的に雨が降り、総雨量が多くなるということです。あす(13日)にかけて、九州を中心にカミナリを伴った非常に激しい雨が降り、西日本から北日本の広い範囲で大雨となる予想です。さらに、あさって(14日)以降も、西日本から北日本の広い範囲で、雨量がさらに多くなるおそれがあるため、土砂災害などに警戒が必要です。
ジェーン・スー
北原みのり
田村耕太郎
