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今年の7月は、各地で雷が多く発生。きのう(27日)までの雷日数は、東北~四国の所々で過去最多となっています。この先、少なくとも7月いっぱいは大気の状態が不安定。晴れている所も、急な激しい雨や落雷に注意が必要です。

7月の雷日数 今年最多

今年の7月は、各地で雷が多く発生、きのう(27日)までに7月の雷日数がすでに最多となっている所があります。今年は、梅雨の期間中に雷雨があったことに加え、梅雨明け後は太平洋高気圧が南から本州を覆うのではなく東から覆い、湿った空気が流れ込みやすいこと。また、太平洋高気圧が一時的に弱まると、上空の寒気が流れ込み大気の状態が不安定となり、雷雲が発達しやすくなったことが考えらえます。

『7月の雷日数が最多となっている主な地点』

※以下は今年、7月の雷日数最多を更新している地点です(データは27日までの日数)

・盛岡市…今年7月は 8日(これまでの7月最多は1967年、2008年、2020年の7日)

・横浜市…今年7月は 9日(これまでの7月最多は2020年の7日)

・福井市…今年7月は12日(これまでの7月最多は2013年の8日)

・京都市…今年7月は13日(これまでの7月最多は2020年の12日)

・徳島市…今年7月は12日(これまでの7月最多は1948年、1991年、2020年の11日)

東京都心も、きのう(27日)までの雷日数は4日と、7月の平年(2.5日)より多くなっています。

7月いっぱい不安定

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この先、少なくとも7月いっぱいは、湿った空気や上空の寒気の影響で本州付近は大気の不安定な状態が続きます。きょう28日も、関東甲信など東日本を中心に所々で落雷が発生しています。雷鳴が聞こえる、日中であれば黒い雲が見える、急に冷たい風が吹く時は雷雲が近づいているサインです。頑丈な建物に避難しましょう。

※上の図の雲放電とは、雲の中や雲と雲の間で発生する放電のことです。