メイン画像
メイン画像

鹿児島県薩摩地方北部から宮崎県えびの市周辺、本県球磨地方を中心に活発な雨雲がかかり続け、土砂災害や河川の氾濫など重大な災害の危険が高まっています。命を守る行動をとってください。

さつま町の雨量 きょう数時間で350ミリ超える

鹿児島県さつま町では、きのう9日(金)からの雨量が450ミリを超えて、7月ひと月分に匹敵する大雨となっています。また、この雨量のうち大半を占める360ミリ近くの雨が、きょう10日(土)午前9時までの数時間で一気に降ったことで、土砂災害や河川の氾濫などの危険が急速に高まり、すでに何らかの被害が発生している所もあると見られます。線状降水帯を含む活発な雨雲が繰り返しかかり続けていることで、鹿児島県薩摩地方北部から宮崎県えびの市周辺、熊本県人吉市周辺を中心に、状況が急激に悪化しています。

重大な災害発生の恐れ 命を守る行動を

画像B
画像B

大雨特別警報が発表されている鹿児島県薩摩地方北部から宮崎県えびの市周辺、熊本県人吉市周辺では土砂災害の危険度が極めて高いエリアが広がっており、土石流など大規模な災害がいつ発生してもおかしくない状況となっている所があります。また、鹿児島県薩摩地方を流れる川内川や、熊本県の球磨川、その支流などで水かさが急増し、氾濫の危険も高まっています。土砂災害や洪水の危険が高い場所にお住まいの方で、すでに避難すること自体が危険な状況となっている場合は、自宅の2階以上や、崖や川など危険な場所から少しでも離れた所に移動するなど、命を守る行動をとってください。また、土砂災害や河川の氾濫は、雨が弱まってきたあとで発生することもあります。すでに避難している場合は、十分に安全が確保されるまで避難を続けるようにして下さい。

九州の西海上に雨雲 急発達しながら次々に流れ込む恐れ

九州の西の海上で、続々と新たな雨雲が発生しており、予断を許しません。雨雲は急速に発達しながらこのあとも次々陸地へ流れ込み、新たな線状降水帯を形成することも十分考えられます。このあと、少なくとも昼ごろまでは同じような場所で繰り返し非常に激しい雨が降る恐れがあり、厳重な警戒が必要です。