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8日木曜午前中は、中国地方を中心に、記録的な大雨になり、土砂災害の危険度が高まっています。関東甲信から九州では、夕方まで、局地的に雨雲や雷雲が発達するでしょう。これまでの大雨で、土砂災害に危険度が高まっている所がありますので、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重な警戒を続けてください。

広島市の雨量 たった半日で 平年7月ひと月分の約7割

8日木曜も、梅雨前線が本州付近に停滞しています。前線に向かって、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」がどんどん流れ込んでいることにより、前線の活動が活発になっています。そのため、7日水曜夜~8日木曜午前中は、中国地方を中心に、発達した雨雲がかかりました。

1時間降水量は、広島県竹原市で53.0ミリ(7時36分まで)、広島県東広島市八本松で52.5ミリ(6時34分まで)、広島空港で51.0ミリ(6時44分まで)と、激しい雨を観測しました。また、12時間降水量は、広島市で196.0ミリ(10時まで)、広島県竹原市で192.0ミリ(11時40分まで)と、どちらも観測史上1位の値を更新しました。広島市では、平年7月ひと月分の約7割の雨が、たった半日で降りました。

また、鳥取県倉吉市や大山など、山陰では、降り始め(4日16時)からの総雨量が300ミリに達し、7月の月降水量の平年地を超えて、記録的な大雨になっています。

午後も 九州や中国・四国を中心に 局地的に激しい雨や雷雨

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この大雨によって、8日木曜11時現在、中国地方を中心に、土砂災害の危険度が高まっています。

さらに、8日木曜は、九州から関東甲信では、夕方まで、あちらこちらで雨雲や雷雲が発達するでしょう。中国地方を中心に、これまでの大雨によって、すでに地盤が緩んでいる所があるため、少しの雨でも、土砂災害などの危険度が、さらに増す恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に、厳重に警戒してください。

土砂災害の前兆

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土砂災害が発生するときには、「斜面のひびわれ」「異様な音・におい」「湧き水が止まる」「濁った水が噴き出す」といった前兆があります。このような前兆を見かけたら、なるべく早く、斜面からできるだけ離れてください。

また、雨が弱まっても、斜面や増水した川には、絶対に近づかないでください。