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7月に入ると、前線が本州付近に停滞するようになるでしょう。2日から3日は、九州北部や中国地方、北陸を中心に発達した雨雲がかかり続け、大雨になる恐れがあります。

29日は沖縄本島地方に「線状降水帯」 前線は7月1日にかけて北上へ

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29日、南西諸島付近に前線が停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みました。前線の南側にあたる沖縄本島地方では、発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生しました。沖縄県名護市で、5時30分までの6時間降水量は200.0ミリを観測し、統計開始の1976年以来、6月の1位の値を更新するなど、大雨になりました。

30日は、前線はやや北上する見込みです。沖縄では、暖かく湿った空気の影響が続き、発達した雨雲がかかることがあるでしょう。引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。

九州から北海道も曇りや雨の所が多いでしょう。夜は前線の北上に伴って、近畿南部や東海、関東南部で、雨脚が強まる可能性があります。

7月1日は、前線は本州付近まで北上する見込みです。前線や暖かく湿った空気の影響で、九州から東北を中心に雨が降る所が多いでしょう。局地的に雷が鳴り、雨脚が強まる見込みです。

7月2日~3日 九州北部~北陸 発達した雨雲かかり続ける恐れ

2日は、夏の太平洋高気圧が、勢力を強める見込みです。沖縄は晴れ間が出るでしょう。

前線は、太平洋高気圧に押し上げられ、日本海に停滞する見込みです。

梅雨前線は、日本列島の北側にある冷涼なオホーツク高気圧と、南側にある暖かい太平洋高気圧の境目で、春から盛夏へと季節が移り替わる期間に、日本から中国大陸付近に出現する停滞前線です。

2日は、南の太平洋高気圧とともに、北のオホーツク海高気圧も強まるでしょう。さらに、前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込むことで、前線の活動が活発になります。梅雨の最盛期に大雨になるパターンの一つです。九州から東北を中心に雨が降り、特に九州北部や中国地方、北陸に発達した雨雲がかかるでしょう。発達した雨雲が、同じ場所に数時間かかり続けることが考えられ、大雨の恐れがあります。

3日にかけて、本州付近で前線の活動が活発でしょう。九州から関東では、雨が降り続く所が多い見込みです。九州や中国地方を中心に、発達した雨雲がかかりやすい状態が続く恐れもあります。

大雨への備えを

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大雨に備えて、その地域で予測される自然災害の危険度の高さを示した地図、ハザードマップで、生活圏のどこにどのような危険があるのか把握しておきましょう。非常用持ち出し袋の中身のチェックもしておきましょう。避難時は、スニーカーなど底が厚めで歩きやすいものが安全です。

避難所への避難が困難な場合

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浸水が発生し、深さが50cm以上となっている場合は無理に避難しないようにしましょう。避難所へ避難できない場合は、近くにある鉄筋コンクリート製などの頑丈な建物のできるだけ高い階に避難してください。近くに該当する建物がなく自宅に居る場合でも同様にしてください。

近くに山や崖など、崩れる恐れのある斜面がある場合は、斜面から離れた部屋に避難してください。