メイン画像
メイン画像

7月初めにかけて全国的に注意が必要なのは「気温の変化が大きくなること」です。関東甲信・東海や沖縄・奄美は、「梅雨時の大雨」にもご注意ください。気象庁が発表した、最新の1か月予報です。

関東甲信・東海や沖縄・奄美 梅雨時の大雨のおそれ

画像A
画像A

気象庁は、17日、1か月予報を発表しました。

それによりますと、7月中旬にかけての天気のポイントは「大雨に注意」ということです。関東甲信・東海や沖縄・奄美では、この先1か月は、期間のはじめを中心に、前線や湿った空気の影響を受けやすい時期があるでしょう。そのため、向こう1か月の降水量は、平年並みか多くなりそうです。

今年は、東海が梅雨入りしてから、関東甲信が梅雨入りするまで、およそ1か月もかかりました。関東甲信では、やっと本格的な雨のシーズンとなりますが、「梅雨時の大雨」には注意が必要です。

また、平年ですと、沖縄の梅雨明けは6月21日ごろ、奄美の梅雨明けは6月29日ごろです。こちらは「梅雨末期の大雨」となる可能性があります。雨の降らないタイミングを見計らって、側溝や雨どいの掃除をしておくなど、大雨への備えを行っておいてください。

【6月19日~25日】全国的に低温傾向 北陸や東北でも梅雨入りか

そして、この先1か月、気温のポイントは「週ごとに、変化が大きくなること」です。

詳しく見ていきますと、6月19日~25日は、ヒンヤリした空気が流れ込みやすくなるため、平均気温は、沖縄・奄美や九州から近畿では「平年より低い」でしょう。東海から北海道は「平年並みか低い」予想です。

沖縄・奄美では、気温が低くても、湿った空気が入りやすくなるので湿度が高く、ムシムシと感じられそうです。一方、九州から関東は、一時的に「梅雨寒」となる所もあるでしょう。

また、この週の天気は、全国的に曇りや雨の日が多くなりそうです。北陸や東北でも、この週には、いよいよ雨の季節に入る一方で、沖縄では、梅雨明けが遅れる可能性があります。今年の梅雨は、いつもとは少し違う梅雨になりそうです。

なお、「梅雨入り」や「梅雨明け」の日は、秋になると見直されます。実際に、春から夏にかけて、天候の移り変わりがどうだったかをもとに、「梅雨入り」や「梅雨明け」の日付が確定されるのです。

【6月26日~7月2日】急な暑さに注意

画像C
画像C

ただ、全国的な低温傾向は、一時的です。

6月26日~7月2日の平均気温は、北海道や東北では「平年より高い」でしょう。関東甲信や東海、北陸は「平年並みか高い」予想です。近畿から九州、沖縄・奄美では「平年並み」でしょう。

どの地方も、前の週より気温が高くなり、特に、北海道や東北では、急に暑くなりそうです。「急な暑さ」も、熱中症を引き起こす条件の一つですので、熱中症への対策が必要です。

また、この週の天気は、全国的に曇りや雨の日が多いでしょう。太平洋側を中心に、南からの湿った空気が、やや入りやすくなるため、気温が高いだけでなく、湿度も高くなりそうです。「湿度が高い」のも、熱中症を引き起こす条件の一つです。体調管理はもちろん、食品の管理にも、お気をつけください。

【7月3日~7月16日】沖縄・奄美は夏空 全国的に熱中症対策を万全に

画像D
画像D

そして、7月3日~7月16日の平均気温は、全国的に「ほぼ並み」でしょう。

天気は、北海道から九州は曇りや雨の日が多くなりそうです。一方、沖縄・奄美では平年と同様に晴れる日が多く、梅雨明け後の、夏空が広がりそうです。

梅雨入りしている地方では、蒸し暑い日が多く、梅雨明けした地方でも、暑さが本格的になりますので、万全な熱中症対策が必要です。熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置を心掛けてください。

①涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

②衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

③水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。