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気象庁では、2021年6月17日13時より「顕著な大雨に関する情報」などについて、提供を開始します。これは「線状降水帯」と考えられる雨域が確認され、なおかつ、土砂災害や洪水災害の危険度が、急激に高まってきた場合に、緊急的に発表する情報です。この情報が発表された場合は、身の安全を第一に、行動してください。

「顕著な大雨に関する情報」とは

気象庁では、2021年6月17日13時より「顕著な大雨に関する情報」などについて、提供を開始します。これは、レーダーなどにより「線状降水帯」と考えられる雨域が確認され、なおかつ、土砂災害や洪水災害の危険度が、急激に高まってきた場合に、緊急的に発表する情報です。

この情報が発表された場合は、大雨による災害発生の危険度が、急激に高まっていることを認識していただくことが必要です。それと同時に、市町村から発令されている避難情報や、危険度分布、河川の情報などを、確認してください。

「線状降水帯」とは

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「線状降水帯」とは、積乱雲(発達した雨雲)が、線状にどんどん発生して、ほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアです。

1つ1つの積乱雲は、雨を降らせると、たちまち消滅してしまいますが、「線状降水帯」は、 次々と発生した積乱雲が、数時間にわたって、ほぼ同じ場所を通過・停滞するため、長い時間、強い雨が降り続きます。「線状降水帯」が発生すると、大きな災害の要因となる集中豪雨を引き起こすことがありますので、土砂災害や河川の増水・氾濫に、特に警戒が必要です。

過去には、西日本から東日本の広範囲で、長期間の大雨となった「令和2年7月豪雨」の際、2020年7月3日~8日に、九州で「線状降水帯」が多数発生しました。また、この大雨により、球磨川や筑後川、飛騨川、江の川、最上川といった大河川での氾濫が相次いだほか、土砂災害や低い土地の浸水なども発生しました。

「顕著な大雨に関する情報」発表されたら どうする?

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「顕著な大雨に関する情報」が発表された場合は、すでに土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まっている状態です。

自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。

なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、絶対に、斜面に近づかないでください。

また、河川の増水・氾濫も大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても川には絶対に近づかないでください。