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4日金曜の夜も、関東甲信~北海道では、まだ大雨のおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に、警戒・注意が必要です。北海道や東北は、夜遅くにかけて暴風に、5日明け方にかけて高波にも、警戒してください。

今夜も まだ大雨のおそれ

きょう4日は、九州から北海道にかけて、広く雨が降りました。雨を降らせた低気圧や前線が進むにつれて、発達した雨雲は、西から東へ、そして北へと移ってきました。

降り始めからの雨量は、九州では所々で200ミリを超え、四国では100ミリを超えた所もありました。また、普段は、この時期、あまり大雨にならない所でも、雨が強まったのが、今回の大雨の特徴の一つです。北海道登別市カルルスでは、3時間降水量が107.5ミリと、平年5月ひと月分の約5割の雨が、たった3時間で降りました。

今夜にかけても、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むため、関東甲信~北海道では、雷を伴って、雨が激しく降る所があるでしょう。

これまでの大雨により、すでに地盤の緩んでいる所があり、増水している河川があります。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒・注意してください。

また、発達した雨雲が停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。落雷や突風、ひょうにも注意が必要です。

引き続き 暴風や高波にも警戒

また、北海道や東北では、雨だけでなく、風の強い状態も続くでしょう。

4日夜遅くにかけて、海上を中心に非常に強い風が吹き、海は5日明け方にかけて大しけとなる所がありそうです。4日に予想される最大瞬間風速は、北海道で35メートル、東北で30メートルです。また、5日にかけて予想される波の高さは、北海道で6メートル、東北で5メートルです。暴風や高波にも、警戒を続けてください。

いつ避難する? タイミングは?

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土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5では、すでに安全な避難ができず、命が危険な状況です。このため、警戒レベル5緊急安全確保の発令を待ってはいけません。警戒レベル4までに、必ず避難してください。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示や避難勧告が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。