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今年の梅雨入りは、九州~東海で記録的に早くなりました。この梅雨入りの発表は速報値で、9月初めに確定値が発表されます。関東甲信は梅雨空が続くものの、まだ発表がありませんが、梅雨入りの速報値と確定値はどれくらい違うのでしょうか?

梅雨入り 速報値と確定値

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今年の梅雨入りは、九州~東海では記録的に早い梅雨入りとなりました。各地で平年より3週間ほど早く、四国や近畿では統計史上最も早い梅雨入りに。九州南部や北部、中国、東海は統計史上2番目に早い梅雨入りとなりました。この梅雨入りの発表は速報値で、9月初めに実際の天気経過を考慮し確定値が発表されます。関東甲信は梅雨空が続くものの、まだ発表がありませんが、梅雨入りの速報値と確定値はどれくらい違うのでしょうか?

関東甲信地方 速報値と確定値が違う確率 約4割

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関東甲信地方の梅雨入り速報値と確定値をみると、2001年以降20年間で7回と、約4割の確率で変更になっています。2013年は速報値では5月29日でしたが、確定値は6月10日と、なんと12日も遅く修正されました。速報値では、過去3番目の早さとされた梅雨入りは、平年の6月8日(※)よりも遅くなりました。※関東甲信の梅雨入りの平年値:今年5月19日から新平年値に変わりました。旧)6月8日(1981年~2010年)→新)6月7日(1991年~2020年)。

梅雨入りの発表 過去いろいろ

梅雨入りの発表はメディアの関心も高く、予報官最大の憂鬱と称した記事もあるほどです。過去には発表方法を変更して失敗に終わったこともあります。今から25年くらい前、梅雨入り・梅雨明けを、日にちではなく「6月上旬前半」とか「7月下旬後半」など、旬日程度の期間で発表しましたが、分かりにくいと評判が悪く1995年と1996年のわずか2年間で終了となりました。

関東甲信の梅雨入りは?

梅雨空が続いているのに梅雨入りの発表がない関東甲信ですが、来週は晴れる日が多くなりそうです。月末28日頃から再び雨で、梅雨入りの一つのポイントになりそうです。

天気は移ろいゆくもの。この日から梅雨ですと線引き出来ません。梅雨入りの「日にち」にこだわるより、雨の季節を前に側溝の掃除など早めに備えておきたいですね。