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5月26日(水)は、スーパームーンで皆既月食。1年で一番大きな月が、美しい赤銅色に染まります。梅雨前線もこの日に合わせるかのように、本州の南へ南下。日本の広い範囲で観測のチャンスありです。

スーパームーンで皆既月食 6年ぶり

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5月26日(水)は、満月が地球の影にすっぽりと隠れ、赤銅色(しゃくどういろ)に光る「皆既月食」。また、この日は1年で一番大きな月「スーパームーン」です。地球を回る月の軌道は楕円形のため、軌道上のどこで満月になるかによって、満月の大きさが変わります。1年のうちで地球と月が最も近い満月は「スーパームーン」、逆に最も遠い満月は「ミニマムムーン」と呼ばれています。スーパームーンとミニマムムーンの大きさの違いは直径約1.14倍、明るさは1.3倍ほどの差があります。日本で皆既月食が見られるのは2018年7月以来、3年ぶり。スーパームーンで皆既月食になるのは2015年9月以来、6年ぶりです。

月食の時間帯

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月食の時間帯ですが、月の出以外の時刻は、各地とも同じです。まず、18時44分に満月が地球の影に入って月が欠けはじめ、部分食が起こります。この時点では、北海道西部、東北地方西部、中部地方西部、西日本では、まだ月が出ていません。こちらの地域は一部欠けた状態の月が昇ってくる「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」となります。その他の地域でも、ごく低い位置での現象になるため、見晴らしの良い場所から観測すると良さそうです。その後、月が高く昇るにつれて地球の影に覆われ、暗い部分が広がっていきます。皆既食の始まりは20時09分。食の最大は20時18分で、部分食の開始から約1時間半後に月全体が地球の影に入り皆既食になります。皆既食の終わりは20時28分なので皆既食の状態は19分。赤みを帯びた神秘的な満月が見られます。皆既食が終了すると、月は次第に明るさを増し21時52分には部分食も終了、明るい満月が南東の空に輝きます。

広範囲で観測チャンス

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梅雨前線もこの日に合わせるように、本州の南へ南下。広い範囲で観測のチャンスがありそうです。九州~近畿は、夜は雲が多くなりますが、雲の隙間から観測が出来る所がありそうです。東海や関東、北陸は、皆既月食を楽しめる所が多いでしょう。東北や北海道も晴れの予報に変わり、広い範囲で今年最大の天体ショーが楽しめそうです。一方、沖縄は梅雨前線の影響で観測は難しそうです。

次回、スーパームーンで皆既月食となるのは、12年後の2033年10月8日なので、是非!今年最大の天体ショーを楽しみたいですね。