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6月中旬にかけては、北と南は「暑さ」に、西は「大雨」に注意が必要です。関東甲信や北陸などの梅雨入りは、5月中の可能性もありますが、平年より遅れることはないでしょう。気象庁が発表した、最新の1か月予報です。

北と南は高温 「熱中症」に注意

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気象庁は、20日、1か月予報を発表しました。

それによりますと、この先1か月全体の平均気温は、北海道や東北で「平年より高い」、関東甲信や北陸、東海で「平年並みか高い」、近畿や中国、四国、九州で「ほぼ平年並み」、沖縄・奄美は「平年より高い」予想です。北と南では、季節先取りの暑さとなるでしょう。

平年ですと、那覇では、5月下旬~6月中旬の最高気温は27.5度~29.6度。これより暑い日が多くなりそうですので、沖縄・奄美では、熱中症の危険度が高まるおそれがあります。

今年から、全国的に「熱中症警戒アラート」が運用されていますが、「熱中症警戒アラート」が発表されなくても、「暑さ」が「続く」ことで、熱中症にかかりやすくなるでしょう。マスクをしていても、こまめな水分補給を心掛けるなど、熱中症対策を忘れないでください。

西は「大雨」に注意

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1か月全体の降水量は、北海道や東北は「ほぼ平年並み」ですが、関東甲信や北陸、東海は「平年並みか多い」でしょう。

一方、近畿や中国、四国、九州は「平年より多い」予想です。いずれも、すでに梅雨入りしている地方ですが、梅雨時の大雨に、注意が必要です。本州付近は、南西から、大雨のもとになる「湿った空気」が流れ込みやすくなるため、雨の強まる時期があるでしょう。ハザードマップで、避難経路や避難場所を確認したり、非常用持ち出し袋など、防災用品の準備・確認をしたりするなど、大雨への備えは、早めに行ってください。

なお、沖縄・奄美も梅雨入りしていますが、こちらは、降水量は「平年並みか少ない」でしょう。

関東甲信など 梅雨入りはいつ?

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今年は、これまで沖縄・奄美から東海地方で、梅雨入りを迎えていますが、いずれも平年より早く、雨の季節の到来となりました。関東甲信や北陸などでは、梅雨入りはいつになるのでしょうか。

関東甲信では、平年の梅雨入りは6月7日ごろですが、この先の週別の天候を見ますと、5月22日~28日の週や、5月28日~6月4日の週は、いずれも低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べて、曇りや雨の日が多くなりそうです。6月5日~18日は、平年と同様に、曇りや雨の日が多いでしょう。ということで、関東甲信の梅雨入りは、平年並みか、平年より早まることはあっても、平年より遅いということはなさそうです。

また、北陸では、平年の梅雨入りは6月11日ごろですが、こちらも梅雨入りは、平年並みか、平年より早まる可能性があります。

雨の季節を前に、側溝や雨どいの掃除をしておくなど、梅雨への備えを心掛けてください。