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本日(5月10日)、午前中に根室で桜(チシマザクラ)が開花し、平年より8日早く、昨年より1日遅い開花宣言が発表されました。根室の開花をもって、日本気象協会で開花を発表しているすべての地点で開花したことになり、今年の桜前線は終着となりました。5月10日での桜前線のゴールは、史上3番目に早い記録です。

根室ではチシマザクラが観測対象

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根室では今月6日から昨日(9日)にかけて、最高気温は4日続けて15度を超えるなど、高めの気温が続いていました。その暖かさに後押しされたのか、今日の午前中に根室市の観光協会が桜の開花を確認し、平年より8日早く、昨年より1日遅い開花宣言となりました。

根室の桜の開花、満開は2010年(平成22年)10月に根室測候所が無人化となったことから、2011年(平成23年)から根室市観光協会が引き継いで観測しています。根室市の桜観測の標本木は旧根室測候所にあり、北方領土由来のチシマザクラを用いています。チシマザクラはソメイヨシノなどとは異なり、幹が立ち上がらずに根元から分かれているのが大きな特徴です。

記録的な早さで桜前線ゴール

なお、根室の開花をもって、日本気象協会で開花を発表しているすべての地点で開花したことになり、今年の桜前線は終着となりました。

今年の全国の桜の開花は記録的に早くなりました。3月10日に高知県宿毛市で開花が発表され、翌11日には広島で全国の気象台の中で最も早い開花が観測されました。その後も順調に北上した桜前線は4月13日に青森へ到達。3日後の4月16日には津軽海峡を渡って北海道の松前で観測開始以来最も早く開花しました。同時に北海道への上陸も最早となりました。

その後は20日に函館で、22日に札幌で、24日には帯広でと、いずれも観測開始以来2番目に早く開花するなど、道内各地に開花の便りを届けながら、道内をおよそ3週間かけて進み、今日5月10日のゴールとなりました。

なお、本年の桜前線のゴールは昨年(稚内と釧路)と並んで史上3番目の早さとなりました。