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平年では、ゴールデンウィークが明ける頃、沖縄や奄美が梅雨入りし、6月から7月は、本州付近に梅雨前線が停滞します。今年は梅雨前線の北上が早めで、活動が活発になる見込みです。

5月~7月 全国的に高温傾向

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気象庁が、23日に発表した3か月予報によると、5月から7月は、上空の偏西風は、平年よりやや北を流れる見込みです。太平洋高気圧の日本の南への張り出しは、平年より強いでしょう。全国的に暖かい空気に覆われやすく、高温傾向です。

5月 沖縄や奄美は平年と同様に長雨の季節

5月は、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。今年も、沖縄や奄美は、長雨の季節になりそうです。九州から北海道は、天気は数日の周期で変わり、九州から近畿、北陸では、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。新緑の季節らしく、すがすがしい陽気の日が多いでしょう。梅雨入り前、クローゼットなどに、よく風を通しておくとよさそうです。

5月の降水量は、全国的に、ほぼ平年並みの予想です。

5月の1週目(1日~7日)は、日本付近で偏西風が平年より南を流れ、寒気の影響を受ける時期があるため、沖縄、奄美では、気温は平年より低いでしょう。期間を通しては、ほぼ平年並みの見込みです。九州から北海道の平均気温は、平年並みか高いでしょう。

6月 梅雨前線の北上は早め 本州も長雨の季節

平年の梅雨入りは、九州南部は5月下旬、九州北部から関東甲信は6月上旬、北陸、東北は6月中旬です。今年の特徴は、梅雨前線の北上は早めで、活動が活発になりやすいことです。九州や四国、本州も長雨の季節になるでしょう。梅雨入りが、平年より早い地方もあるかもしれません。

沖縄・奄美は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。ただ、沖縄・奄美の平年の梅雨明けは、6月下旬です。今年も平年と大きく変わらず梅雨明けしそうです。九州から近畿、東海、関東は、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。北陸や東北、北海道は、6月の前半は、天気は数日の周期で変わる見込みです。後半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。

6月の降水量は、沖縄・奄美は、ほぼ平年並みの見込みです。九州から近畿、東海、関東では、平年並みか多いでしょう。梅雨入り早々、まとまった雨になることがあるかもしれません。北陸、東北と北海道は、ほぼ平年並みの予想です。

6月の平均気温は、沖縄・奄美は平年並みか平年より高いでしょう。九州から関東は平年並みの予想です。梅雨らしく、ムシムシ、ジメジメした日が多いでしょう。東北と北海道は、平年並みか高い見込みです。

7月も前線の北上早め 梅雨明けも早い?

7月も、梅雨前線は北上が早いでしょう。

沖縄・奄美では、盛夏となり、平年に比べ晴れの日が多い見込みです。九州から近畿、東海、関東は、7月の前半は、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。後半は、平年に比べ晴れの日が多い見込みです。北陸、東北や北海道は、平年に比べ曇りや雨の日が多いでしょう。

平年の梅雨明けは、九州から東北は、7月中旬から下旬です。今年も順調に梅雨が明けるとみられ、平年より早い地方があるかもしれません。

7月の降水量は、沖縄・奄美、九州から関東は、ほぼ平年並みの予想です。北陸、東北や北海道は平年並みか多いでしょう。

7月の平均気温は、全国的に平年並みか高い予想です。エアコンの掃除をしておくなど、涼しく過ごせる準備をしておくとよいでしょう。

台風と梅雨前線

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今月14日、カロリン諸島近海で、台風2号が発生しました。台風2号は、北東へ進み、17日から19日にかけて、フィリピンの東で、猛烈な勢力になりました。23日15時、台風2号は強い勢力で、沖縄の南を北東へ進んでいます。今後、日本の南を東進し、南鳥島近海で温帯低気圧に変わるでしょう。本州への直接の影響はない見込みです。

さて、台風は、春先は台風2号のように低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に向かうことが多くあります。夏にかけて、発生する緯度が高くなり、太平洋高気圧のまわりを回って、日本に向かって北上する台風が多くなります。この太平洋高気圧をまわる風の流れを、わたしたち専門家は、縁辺流(えんぺんりゅう)といっています。

梅雨の時期は、上陸する台風は、まだ多くありませんが、南の海上で台風が発生し、北上するときは、台風周辺の暖かく湿った空気が、梅雨前線に流れ込むことで、前線の活動が活発になることがあります。このような場合、大雨になることもあります。家の周りの排水溝の掃除をし、水はけを良くしておくなど、日ごろから大雨への備えておくとよいでしょう。