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25日、福島と徳島で桜(ソメイヨシノ)が開花しました。福島では統計開始以来最も早い開花となりました。広島や津では満開の発表がありました。今年全国トップでソメイヨシノが開花した広島では満開まで2週間かかりました。

福島では記録的に早い開花

気象庁はきょう25日、福島と徳島で桜が開花、広島と津では桜が満開になったと発表しました。

福島では、統計開始以来最も早い開花で、平年より15日早く、昨年より3日早い開花となりました。

徳島は、平年より3日早く、昨年より2日早い開花でした。

また、広島と津で満開が発表され、どちらも統計開始以来、最も早い満開となりました。

広島では、今年全国のトップを切ってソメイヨシノの開花が発表されましたが、満開まで14日かかりました。開花から満開までの日数が14日かかるのは、1960年の16日、1965年と2006年の15日に次いで長い記録です。

※「桜の開花日」とは、標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日です。

※「サクラの満開日」とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日をいいます。

このあとも速いスピードで桜前線北上

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きょう(25日)に、日本気象協会から発表された2021年桜開花予測(第7回)によりますと、このあとも桜の開花は順調に進み、あさって27日には仙台、29日には新潟、30日には長野で開花する見込みです。4月に入ると秋田では11日に、青森は14日に桜の開花の発表がありそうです。

今年の桜の開花はなぜ早い?

きょう25日までに桜が開花したのは38地点ですが、そのうち統計開始以来最も早く(タイも含む)開花となったのは21地点です。開花した地点の半数以上で、記録的に早い開花となりました。

その理由としては、冬の前半に厳しい寒さの日があり、休眠打破(前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること)が順調に行われたこと、その後、季節先取りの暖かさの日が増えて、花芽の生長が促されたことで、開花が早くなっていると考えられます。

いつもの年のように、お花見の宴会ができなくても、桜の花は、見ているだけで、春を実感できます。桜を眺める時は、万全な新型コロナウイルス感染防止対策を心がけ、周りの人との距離を取って楽しんでください。