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4日、日本気象協会は「2021年桜開花予想(第4回)」を発表。今年の桜の開花は、前回の予想よりも早まった所もあり、開花のトップは福岡や高知で3月13日、東京は15日の予想です。今回から開花予想日だけでなく、満開予想日も発表しており、満開のトップは東京で22日の予想です。いよいよ桜のシーズンが迫ってきました。

開花予想日(主な地点)

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開花の傾向 トップは福岡・高知

桜の開花は全国的に平年より早くなるでしょう。多くのところで平年より10日前後早く開花し、15日以上早まるところもある見込みです。記録的な早さとなるところもあるでしょう。

今年の開花は、3月13日に福岡、高知からスタートする見込みです。14日には本や宮崎、15日には大分、長崎、佐賀、鹿児島、松山、東京で開花する見込みです。九州地方では15日までに全地点で開花するでしょう。その後、16日には岐阜と名古屋、横浜、17日には熊谷、その後も高松、静岡、前橋、甲府などで続々と開花するでしょう。3月末までには九州から関東、北陸にかけて広く開花し、4月上旬には東北南部、中旬には東北北部で咲き始める見込みです。桜前線は4月下旬に津軽海峡を渡り、函館では4月24日、札幌は27日に開花するでしょう。

この冬(12月~2月)は、たびたび強い寒気が流れ込み、全国的に厳しい寒さの日がありました。日本海側では北陸を中心に記録的な大雪となりました。このため、桜の花芽の休眠打破は、順調に行われたと見られます。一方、1月半ばごろからは平年を上回る暖かさの日も増えてきました。3月以降も、全国的に気温は平年並みか高く、花芽の生長が促されると見込まれるため、開花予想日は全国的に早いでしょう。

満開の傾向 トップは東京

満開日は、おおむね開花日の1週間から10日くらい後で、全国的に平年より早い見込みです。関東、東北南部では平年より10日以上も早いところが多いでしょう。予想満開日が最も早いのは東京の3月22日で、平年より12日早くなりそうです。3月下旬には九州から関東で満開になるところが多い予想です。

※ 桜の開花・満開の統計開始は1953年

※ 気温の統計開始は1946/47年

※ 休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること

※ 気温が高い場合、元々温暖な地域は現在より開花が遅れ、元々寒冷な地域は現在より開花が早まる傾向があります

言葉の説明

平年:1981~2010年の平均値

かなり早い :平年より7日以上早い

早い :平年より3日から6日早い

平年並 :平年との差が2日以内

遅い :平年より3日から6日遅い

かなり遅い :平年より7日以上遅い