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急発達した低気圧の接近に伴い、北海道では気圧が記録的に低くなりました。また、明け方をピークに潮位が上昇し、沿岸部を中心に暴風が吹き荒れています。

北海道 気圧が低下 観測開始以来1位の値を更新した所も

きのう15日からきょう16日にかけて、低気圧が本州付近から北海道へと進みました。

低気圧の中心気圧は、15日の午前3時は998hPaで、16日の午前3時には948hPa。24時間で50hPaもの急激な低下となりました。

この低気圧の接近に伴い、北海道では気圧がグッと低下。各地の最低海面気圧(※16日午前6時までの速報値)は、100年以上の長い観測の歴史での1位の値を更新しています。

●根室:947.8hPa(午前4時32分)

1879年の観測開始以来、最も低かったのは1994年2月22日の948.7hPa

●釧路:956.4hPa(午前3時30分)

1910年の観測開始以来、最も低かったのは1994年2月22日の957.4hPa

●網走:956.7hPa(午前5時34分)

1890年の観測開始以来、最も低かったのは1954年5月10日の957.6hPa

潮位も上昇 暴風が吹き荒れる

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低気圧の接近に伴い、北海道東部の沿岸では明け方をピークに潮位が上昇。海岸付近の低い土地では浸水した所もあります。

また、根室市で35.5m/sの最大瞬間風速(午前2時)を観測するなど、東部を中心に台風が接近した時のような非常に強い風が吹き、南西部や北部も風が徐々に強まってきています。これからあすにかけ暴風が吹き荒れ、猛吹雪で外出が危険な状況になる所もありそうです。