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28日、日本気象協会は「2021年桜開花予想(第1回)」を発表。2021年の桜の開花は全国的に平年より早く、開花のトップは福岡で3月19日の予想です。

開花予想日(主な地点)

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開花の傾向

2021年の桜の開花は、全国的に平年より早いでしょう。ただし東京などで記録的な早さで開花した昨年(2020年春)と比較すると、近畿から東北にかけての多くの地点ではそこまで早まることはないでしょう。一方、九州や四国、北海道は昨年より早い開花となるでしょう。

桜の開花は、3月19日に福岡からスタートする見込みです。20日は本と高知、21日には大分と松山、下関、22日には鹿児島や長崎、佐賀、宮崎、和歌山、東京で開花するでしょう。3月末までには、西日本から東日本にかけての広い範囲で開花となりそうです。長野や北陸では4月上旬までに開花するところが多いでしょう。東北では4月上旬から中旬に開花するところが多くなりそうです。4月下旬には、桜前線は津軽海峡を渡って、4月24日には函館で開花するでしょう。

この冬(12月~1月)は、たびたび強い寒気が流れ込み、北陸を中心に日本海側では記録的な大雪となりました。全国的に厳しい寒さの日も多く、桜の花芽の休眠打破※は順調に行われたとみられます。2月以降は、寒気の南下は弱く、全国的に気温は平年並みか高くなるでしょう。春の訪れは早まる所が多く、開花予想日は全国的に平年より早くなりそうです。

※休眠打破:前年の夏に形成され休眠に入った花芽が、冬になり一定期間の低温にさらされて目覚めること

言葉の説明

平年:1981~2010年の平均値

かなり早い :平年よりも7日以上早い

早い :平年よりも3日から6日早い

平年並 :平年との差が2日以内

遅い :平年よりも3日から6日遅い

かなり遅い :平年よりも7日以上遅い