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関東甲信から沖縄地方にかけて、「高温に関する早期天候情報」が発表されています。週末にかけて日ごとの気温差が大きいですが、これらの地域では、来週半ば以降、平年より暖かい日が続きそうです。

20日ごろ~ 東日本・西日本で高温に

太平洋側の平地にも雪をもたらした寒気は後退し、あす(14日)の最高気温は北海道から九州にかけて、広く3月並みとなって、4月並みとなる所もありそうです。その後、週末から来週の初めにかけては、日本付近に寒気が流れ込むため、厳しい寒さとなりそうです。日ごとの気温差が大きいでしょう。

来週半ば以降、20日ごろからは、関東甲信から九州と、奄美、沖縄地方で、平年の気温よりもかなり高くなる予想で、「高温に関する早期天候情報」が発表されています。冬型の気圧配置が長続きせず、東日本や西日本には寒気が流れ込みづらいためです。特に東日本や西日本の太平洋側の地域では、日差しの温もりを感じられ、日中はホッとできそうです。

気温上昇に伴って「なだれ」に注意

あすの暖かさや、来週半ば以降の季節外れの暖かさによって、雪の積もっている地域では「なだれ」に注意が必要です。また、屋根に雪の残っている所では、落雪にもご注意ください。

なだれの種類は2つ

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雪が積もると、なだれが発生しやすくなります。なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。

もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。