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年越し寒波が襲来中の日本列島。日本海側では雪による事故が相次いで報じられています。この正月三が日、各地で厳しい寒さが続き、北海道や東北では近年記憶にないほどの強烈な冷え込みになる所も!

寒気カレンダー(正月三が日)

2020年12月大晦日、日本海側や西日本を中心に雪が強まり、岡山県真庭市上長田では午前3時までの12時間に68センチという記録的な大雪に見舞われ、山口県の中国道では雪によるスリップとみられる事故が発生し、車複数台が絡み、犠牲者が出るなど各地で影響が出ています。この大雪をもたらしているのは日本列島の上空に流れ込んだ非常に強い寒気です。日本列島の上空1500m付近には、平年より10度前後も低い氷点下12度以下という、1シーズンにもそうそう来ないレベルの非常に強い寒気です。

正月三が日の寒気の動向を確認すると、元日は平地で雪を降らせる寒気(上空1500m付近で氷点下6度以下)はほぼ、日本列島をスッポリと覆っています。特に北海道や東北、北陸の一部には大雪の目安の寒気(上空1500m付近で氷点下12度以下)がかかっていて、大雪に対してもうしばらく気が抜けない状況が続く見込みです。その後、2日、3日は九州や四国周辺では寒気のピークは過ぎますが、山陰や近畿、東海、関東以北ではまだ、冷たい空気に覆われたままで、北海道と東北では朝晩は冷凍庫内部のような凍れるほどの厳しい寒さが続く見込みです。

予想降雪量(24時間・多い所)

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北陸では元日午後6時までに多い所で100センチ、さらに元日午後6時から2日午後6時までに70センチから90センチの降雪が予想されます。31日午後9時現在、新潟県内では津南町で179センチ、湯沢町では150センチ、十日町市では149センチの積雪があります。さらにこの上に雪が降り積もり、2メートルを超える積雪になる可能性があります。そのほかでも東北では元日午後6時までに多い所で80センチ、元日午後6時から2日午後6時までに40センチから60センチの降雪が予想され、山沿いを中心にさらに積雪が急増する恐れがあります。

正月三が日の注意・警戒点

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年末休暇中にスリップとみられる事故や除雪作業時の事故などで犠牲者が出るなど雪による事故が多発しています。この正月三が日も道路での立ち往生、屋根からの落雪には十分な注意・警戒が必要です。そのほか樹木に着雪して、倒木が相次ぎ、大規模な停電が発生することが想定されます。懐中電灯や非常食、暖をとれる毛布など非常用品の備えも早めに行って下さい。