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30日、前線を伴った低気圧が関東付近を通過し、大陸の高気圧が本州付近に張り出してきました。東海から沖縄にかけては等圧線の間隔が狭く、沿岸部を中心に風が強まっています。元日にかけて、暴風や高波に警戒が必要です。

気圧差78hPa

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前線を伴った低気圧が関東付近を東に進んでいます。一方、大陸に中心を持つ高気圧が西から本州付近に張り出しています。低気圧の中心の気圧は988hPa、一方、高気圧の中心の気圧は1066hPaなので、関東から中国大陸の間で78hPaもの差があります。天気図の等圧線は基本4hPaごとに描かれますが、東海から大陸の東岸までに12本もの等圧線がこみ合っていることがわかります。等圧線の間隔が狭ければ狭いほど風が強く吹きますが、西日本では沿岸部を中心に風が強まっていて、30日14時には高知県室戸岬で23メートル、鹿児島県の種子島で22メートルの最大風速を観測したほか、最大瞬間風速で京丹後市間人で32.5メートル、種子島で31.7メートル、室戸岬で31メートルを観測しています。

元日にかけて暴風と高波に警戒

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日本付近は強い冬型の気圧配置となるため、全国的に風が強まって、元日にかけて大荒れや荒れた天気となる見込みです。また、海上は大しけとなる所がある見込みです。31日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)は、近畿地方で25メートル(35メートル)、中国地方、四国地方、沖縄地方で23メートル(35メートル)、九州南部で22メートル(35メートル)、北陸地方、九州北部、奄美地方で20メートル(30メートル)です。また、31日にかけて予想される波の高さは、北陸地方、近畿地方、中国地方、九州南部、奄美地方、沖縄地方で6メートル、九州北部で5メートル、四国地方で4メートルです。暴風や高波に警戒、注意するとともに、地元気象台の発表する警報・注意報や気象情報に留意してください。