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12月は強い寒気の影響で記録的な大雪となりました。1月も冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込みやすいでしょう。日本海側は平年より雪が多く、太平洋側でも広く厳しい寒さとなりそうです。

12月 記録的な大雪

12月は記録的な大雪に見舞われました。12月14日から21日は強い冬型の気圧配置が続き、上空には強い寒気が流れ込み続けました。また、日本海の海面水温は平年より2℃ほど高く、雪雲の発達しやすい状況となりました。

北海道の日本海側から山陰を中心に断続的に雪が降り、関東北部や北陸の山間部を中心に大雪となりました。14日から21日の降った雪の量は群馬県みなかみ町藤原で291センチ、新潟県津南町で278センチとなりました。さらに、群馬県みなかみ町藤原の48時間降雪量は199センチ、72時間降雪量は219センチと歴代全国1位(アメダス観測値の統計による)を更新する記録的な大雪となりました。この大雪により、関越自動車道で立ち往生が発生するなどの交通障害や除雪作業中の事故が起こりました。

また、厳しい冷え込みとなり、北海道後志地方の喜茂別町では20日の明け方にマイナス25.7 ℃と今シーズン全国で初めてマイナス25℃以下となりました。

12月 太平洋側は極端に雨少なく

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一方で、太平洋側では雨の少ない状態が続きました。上の図は12月27日までの30日間の降水量の平年比です。北海道の東部や関東から四国は平年に比べ、茶色で示される20%以下の所が多くなっています。この期間の降水量は東京都心は11.5ミリ(平年比20%)、大阪市は2.0ミリ(平年比4%)、高知市は9.5ミリ(平年比14%)となりました。また、甲府市は0.0ミリと極端に少なくなっています。

1月 大雪 極寒

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ラニーニャ現象は春にかけて続く可能性が高くなっています。このため、上空の偏西風は日本付近で南に蛇行するでしょう。1月を中心にシベリア高気圧の張り出しが強く、日本付近に寒気が流れ込みやすい見込みです。

1月は冬型の気圧配置が強く、北海道の日本海側から山陰は平年に比べ雪の降る日が多くなるでしょう。大雪や吹雪に警戒が必要な日が多くなりそうです。九州北部も雨や雪の降る日が多くなるでしょう。太平洋側は晴れる日が多いですが、冷たい北風が吹きつけそうです。沖縄や奄美は曇りや雨の日が多くなるでしょう。

平均気温は北海道から九州にかけて平年より低くなる予想です。平年より寒さが厳しくなるでしょう。沖縄や奄美は平年並みの予想です。

12月は記録的な大雪に見舞われましたが、1月も日本海側は大雪に、全国的に厳しい寒さに注意が必要です。