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連日の強い雪で、北海道でも記録的な大雪となっています。空知地方の岩見沢では今日(19日)午前11時に積雪が129センチに達し、12月の統計史上1位タイの記録となりました。月曜日にかけては断続的に雪が強まり、積雪がさらに増える恐れがあります。

岩見沢は平年の3倍以上 札幌は3分の1

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今日の北海道付近は冬型の気圧配置となり、日本海側では広く雪が降っています。上空の強い寒気の影響で雪雲が発達しやすく、断続的に強い降り方となりました。正午にかけての12時間降雪量は岩見沢の19センチが最も多くなっています。

今シーズンの北海道は、冬型の気圧配置となる日の風向き、雪雲の流れ方にあまり変化がなく、同じような所に集中して雪が降っています。積雪が129センチとなった岩見沢の今日12月19日の平年の積雪は39センチで、平年の3倍以上となっています。一方、岩見沢から直線距離で約40キロしか離れていない札幌では同じ時間の積雪は7センチと、平年の3分の1にとどまっています(平年21センチ)。非常に局地性の高い雪となっていることが分かります。

明後日にかけてさらなる大雪の恐れも

今夜から明日朝には、暑寒別岳周辺で局地的に雪雲が発達する恐れがあり、それが風に流されて空知地方でも雪が強まる所があります。風向きによっては岩見沢周辺でも時折強い雪が降る恐れがあります。

また、明日の日中から明後日にかけては、再びこれまでと同じような風向きで日本海から雪雲が入るため、岩見沢でも断続的に雪となります。

明後日にかけての雪で、岩見沢ではこれまでの12月の積雪記録(129センチ)を大幅に更新するかもしれません。大雪による交通障害はもちろん、雪下ろし中の転落など、除雪作業中の事故にも十分な注意が必要です。

前回の129センチの冬 史上唯一の積雪2メートル超え

前回、岩見沢で積雪129センチを観測したのは2011年12月ですが、この冬は、その後1月、2月とともに史上1位の積雪を記録しており、2012年2月12日には積雪208センチに到達。統計史上唯一、岩見沢で積雪が2メートルを超えた年でした。

その冬を超える12月の積雪となる可能性が高く、1月2月の真冬の時期にかけても雪の降り方、最新の気象情報には十分な注意が必要になりそうです。