メイン画像
メイン画像

年末年始は厳しい寒さに注意が必要です。北日本を中心に強い寒気の影響を受ける見込みで、日本海側では大雪となる所も。雪下ろしなどの作業は事故のないように、十分注意を。

気象庁が発表した、最新の「1か月予報」です。

この先1か月気温は低く 年末年始には強い寒気が流れ込む

気象庁は17日に「1か月予報」を発表しました。

それによりますと、向こう1か月全体の気温は、北日本は期間の前半に強い寒気の影響を受けるため、「平年より低い」、東日本と西日本は「平年並みか低い」でしょう。沖縄・奄美は寒気の影響を受けにくいため、「平年並みか高い」見込みです。

ポイントは、「年末年始に厳しい寒さとなること」です。12月26日ごろから、強い寒気が流れ込み、北日本を中心に寒さが強まりそうです。北日本の日本海側では局地的に大雪となるおそれがありますので、屋根からの落雪やなだれに十分注意が必要です。

【12月19日~12月25日】ポイントは?

週ごとに詳しくみてみます。

12月19日~12月25日の平均気温は、寒気の影響を受けやすい北日本は「平年並みか低い」でしょう。東日本と西日本は「平年並み」、沖縄・奄美は「平年より高い」見込みです。

この週のポイントは、「積雪の多い所で寒さが続く」ことです。

12月21日は二十四節気の「冬至」です。冬至にはゆず湯に入る習慣がありますが、冬至の頃から本格的に寒くなりますので、体の芯まで温まりたいものです。

北海道や東北、北陸では、ここ数日で積雪が増えた所が多くなっています。この先も寒さが続くため、交差点など雪が踏み固められている所は、大変滑りやすくなります。お出かけの際は、足元に気をつけてください。

【12月26日~1月1日】ポイントは?

12月26日~1月1日の平均気温は、強い寒気が流れ込む北日本で「平年より低い」でしょう。東日本と西日本も寒気の影響を受けるため、「平年並みか低い」見込みです。一方、沖縄・奄美は「平年並みか高い」でしょう。

この週のポイントは、「年末年始は厳し寒さと大雪のおそれ」ということです。

先週の1か月予報の資料と比べて冬型の気圧配置が強まる予想となったため、北日本から西日本にかけて、厳しい寒さとなりそうです。朝晩だけでなく、北日本では昼間も寒く、最高気温が0℃未満の真冬日となる所が多いでしょう。

北海道には「低温に関する早期天候情報」が発表されていて、12月26日ごろから平年よりかなり気温が低くなる可能性があります。また、東北には「低温と大雪に関する早期天候情報」が発表されていて、12月27日ごろから平年よりかなり気温が低く、雪の量が多くなる可能性があります。

車で移動される場合は、スリップ事故などを防ぐためにも、いつもより時間にゆとりをもって慎重な運転を心がけてください。

【1月2日~1月15日】ポイントは?

1月2日~1月15日の平均気温は、北日本で「平年並みか低い」、東日本や西日本、沖縄・奄美は「ほぼ平年並み」でしょう。

この週のポイントは、「冬型の気圧配置が続く」ことです。このため、日本海側では雪の降る日が多く、雪の量が多くなる見込みです。

北海道や東北、北陸では、山沿いを中心に平年より雪の量が多くなる見込みです。1月から2月上旬にかけては、平年ですと1年で最も寒い時期ですが、北日本では、平年を下回る寒さとなる日が多くなりそうです。屋根からの落雪やなだれなどに十分注意してください。

画像E
画像E

雪下ろしをする際は、慣れていても必ず2人以上で、声を掛け合い、安全を確かめてから行いましょう。一階の屋根など、低い屋根に上っていても、転落する危険性がありますので、油断はできません。疲れたら十分に休憩をとって、無理な作業は絶対にやめてください。

安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。

① 雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。

② はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。

③ 雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。

面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方