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中国地方の上空には真冬並みの寒気が流れ込んでおり、中国山地の周辺では30センチ前後の雪が積もっています。

これから17日にかけても強い寒気が居座るため、山陰と山陽の北部では断続的に雪が降り、山陽の南部でもにわか雪のところがあるでしょう。

気温の低い状態が続くため、路面の凍結には十分にご注意ください。

初冬のころに強い寒気が流れ込む影響は?

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シベリアから日本列島の上空に向かって強い寒気が流れ込むと、日本海を通過しているときに海面から水蒸気が補給されて雪雲が発生します。

その時に、日本海の海水温と上空との気温差が大きくなればなるほど雪雲が発達します。

今回、日本列島の上空に流れ込んでいる寒気は真冬並みの強さですが、日本海の海水温は平年でも真冬の時期に比べて高い上に、その平年の値よりもさらに2度前後も高くなっています。このため、真冬と同じ程度の寒気でも、真冬よりも雪雲の発達しやすい状況になります。

雪起こしの雷をきっかけに雪の降り方が強まり、一気に雪の量が多くなるおそれがあります。

中国山地の東部は特に注意が必要 17日にかけて警報になるおそれも

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きょう(15日)の中国地方は、山陰と中国山地の周辺を中心に広く雪が降っています。

特に、鳥取県の東部から兵庫県の北部にかけては、周辺からの風が集まっており、雪雲の発達しているところがあります。

今夜からあすの日中にかけては、同じような場所で雪の降る状態が続きますが、あすの夜には雪雲の活発な部分が、鳥取県へと移動してくる見込みです。特に、気温の低い中国山地の東部では本格的な雪となり、雪の量がさらに多くなるおそれがあります。

この時季の雪は重いため、電線が切れたり、樹木が倒壊し、交通機関に影響の出ることも考えられます。

また、雪雲が予想以上に発達した場合には、鳥取県東部の山地では警報級の大雪になるおそれもあるため、今後の気象情報には十分にご注意ください。