メイン画像
メイン画像

台風14号は、西日本や東日本に上陸する可能性は低くなりましたが、油断はできません。台風が10日土曜に最接近する所では、まだ大雨や暴風のおそれがあります。いつどこで、雨や風が強まるのか、確認してください。

詳しい 警戒期間は?

画像A
画像A

強い台風14号は、勢力を維持したまま四国の南を北上し、10日土曜にかけて西日本に接近した後、10日土曜から11日日曜にかけて東日本へ接近するおそれがあります。

今回は、秋雨前線の影響で、台風からまだ離れた所でも、すでに雨が降り続いています。八丈島では、降り始めからの総雨量が450ミリを超える大雨となっています。

9日金曜夜以降は、いよいよ本州にも台風本体が接近するため、これから台風が近づく所では、10日土曜を中心に、強まる雨や風に警戒が必要です。

詳しくみてみますと、近畿地方では、10日土曜の午前中は、雨や風が強いでしょう。東海地方は、10日土曜21時頃までは、大雨・暴風とも、警戒が必要です。関東甲信地方は、沿岸部を中心に、10日土曜21時頃まで、発達した雨雲がかかり、風は11日日曜の明け方まで強い状態が続きそうです。伊豆諸島は、10日土曜は大荒れで、暴風は11日日曜まで警戒してください。

予想される 雨量は?

画像B
画像B

台風本体が近づく太平洋側では、大気の状態が「非常に不安定」になるため、発達した雨雲のかかる所があるでしょう。11日日曜にかけて、雷を伴って「激しい雨」や「非常に激しい雨」の降る所がありそうです。「非常に激しい雨」とは、滝のように降る雨で、傘は全く役に立たないレベルです。

10日土曜18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、東海地方で300ミリ、伊豆諸島で250ミリ、近畿地方で200ミリ、四国地方、関東甲信地方(伊豆諸島を除く)で120ミリとなっています。

雨は、関東甲信地方や伊豆諸島を中心に、10日土曜夜以降も降り続くため、雨量は更に増えるでしょう。11日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、伊豆諸島で200から300ミリ、関東甲信地方(伊豆諸島を除く)で50から100ミリとなっています。

土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の増水などに警戒してください。

予想される 風の強さは?

画像C
画像C

そして、台風本体が接近すると、今度は風も強まります。台風が上陸せず、海の上をずっと進んだ場合は、暖かい海からエネルギーを補給されるので、勢力をあまり衰えることなく接近してきます。台風が「上陸しないから」と言って油断はできないのです。

10日土曜にかけて予想される最大瞬間風速は、伊豆諸島で45メートル、四国地方、近畿地方、東海地方で35メートル、九州南部、九州北部地方、関東甲信地方で30メートルです。

さらに、関東甲信地方や伊豆諸島を中心に、11日日曜にかけても、まだ風の強い状態が続くでしょう。11日日曜に予想される最大瞬間風速は、伊豆諸島で40から60メートル、関東甲信地方(伊豆諸島を除く)で25から35メートルです。

伊豆諸島では、11日日曜は、「屋外の行動は極めて危険なレベル」の風が吹くおそれがあります。関東甲信など、本州でも、暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。

台風の大雨 土砂災害から身を守るための情報

画像D
画像D

台風が近づくにつれて、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むので、雨が続いて、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのが、おススメです。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難勧告の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。