メイン画像
メイン画像

この先1か月は、洋服選びが難しくなるでしょう。関東から西は、秋がゆっくり深まり、東北や北海道は、季節が逆戻りする週もありそうです。気温が平年より高いと、紅葉の色づきが遅れる可能性もあります。気象庁が発表した、最新の「1か月予報」です。

11月上旬にかけて なかなか寒くなりません

8日は、二十四節気の「寒露」で、冷たい露の結ぶ頃です。暦の上では、秋の長雨が終わり、これからが本格的な秋ですが、今年は暦通りはいきません。

気象庁が8日に発表した「1か月予報」によりますと、この先1か月全体の平均気温は、北日本で「平年並みか高く」、東・西日本と沖縄・奄美では「平年より高い」予想です。東京では、平年ですと、10月中旬~11月上旬の最高気温は20度前後で、日差しがあれば、何をするにも快適な時期です。ただ、今年は、全国的に、季節の歩みがスローペースになるでしょう。全国的に高温傾向とはいえ、よく晴れる日ほど、朝晩と日中の「気温差」が大きくなりますので、服装選びに注意が必要です。

【10月10日~16日】台風の後は まだ夏日も

週ごとに詳しくみてみます。

10月10日~16日の平均気温は、寒気の影響を受ける北日本では「平年並み」ですが、東・西日本と沖縄・奄美では「平年より高い」でしょう。特に、奄美地方では14日頃から、沖縄地方では15日頃から「かなりの高温」が予想され、「高温に関する早期天候情報」も発表されています。

この週の前半は、台風14号の影響で、西日本や東日本で大荒れの天気になる恐れがありますが、台風が北上することで、日本付近に暖かい空気を運んできそうです。この週のポイントは、西日本や東日本では、最高気温が25℃前後まで上がる日もあり、「夏日(最高気温25℃以上)」になる所もあることです。まだ、昼間は薄着になれるよう、調節できる服装が良さそうです。

【10月17日~23日】北日本 季節が逆戻り

10月17日~23日の平均気温は、全国的に「平年より高い」でしょう。この週のポイントは、北日本で季節が逆戻りすることです。

ただ、この時期に、気温に左右されるのが、紅葉です。紅葉の見ごろは、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。北日本では、標高の高い所を中心に、すでに紅葉が見頃を迎えている所もありますが、全国的にこの週は平年より気温が高い予想なので、紅葉がこれからの所では、色づきが遅れる可能性があります。ちなみに、紅葉が始まる目安は、最低気温が8℃以下になる頃と言われています。秋色に色づく様子を楽しみたい方は、紅葉見ごろ情報も参考にしてください。

【10月24日~11月6日】北ほど 急に 秋が深まる

10月24日~11月6日の平均気温は、沖縄・奄美は引き続き「平年より高い」予想です。西・東日本は「平年並みか高く」、少しずつ秋が深まってくるでしょう。

一方、北日本は「平年並み」の予想で、この週のポイントは、北日本では、急な寒さに注意が必要ということです。北日本を中心に、寒気が入りやすい時期もあり、一気に寒くなってきそうです。暖房器具の準備や点検など、冬を迎える準備は、早めに行ってください。

【北日本】北海道・東北地方

【東日本】関東甲信・北陸・東海地方

【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部

【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方