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秋の台風は日本付近で速度を上げることが多くありますが、台風14号は、日本付近でも動きが遅い可能性があります。このため、影響が長引くことも考えられます。

台風14号 8日に大東島地方に接近へ

台風14号は、6日15時、日本の南でほとんど停滞しています。中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートルです。

日本付近には、大陸から高気圧が張り出しており、台風14号は、高気圧に北上を阻まれ、動きが遅くなっています。台風14号は、今後、西よりに進み、7日には強い勢力になり、風速25メートル以上の暴風域を伴うでしょう。強い勢力で、暴風域を伴ったまま、8日に大東島地方に接近する見込みです。大東島地方では、暴風に警戒して下さい。

秋雨前線の活動活発化 台風が近づく前から大雨の恐れ

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台風の北側の秋雨前線は、8日頃を中心に本州付近で活動が活発になるでしょう。7日午後は、関東から九州を中心に次第に雨が降りだし、8日は太平洋側を中心に発達した雨雲がかかる見込みです。雨雲は、次第に東北にもかかるでしょう。関東から九州では、10日頃にかけて、雨雲がかかり続け、大雨になる所がある見込みです。関東南部などでも警報級の大雨になる恐れがあります。

台風14号 日本に接近しても動きが遅い可能性も 影響が長引くか

秋は、台風を流す偏西風が日本付近を通るようになります。このため、台風は、日本に接近すると偏西風にのり、速度を上げることが多くあります。ところが、台風14号が九州付近まで北上する10日頃、偏西風は日本の北を流れ、来週中頃にかけても、本州付近まで下がることはない見込みです。このため、台風14号は、九州や本州付近まで北上しても、動きが遅い可能性があります。

台風14号の先の進路は、まだ定まっておらず、予報円が大きくなっています。本州付近に北上しても、いつどこを進むかまだ分かりませんが、動きが遅いと、風や雨の影響が、数日続くことが考えられます。

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また、台風は、一般的に海面水温が26℃~27℃以上の海域で発達するといわれています。日本の南の海面水温は27℃くらいで、台風14号は、この海域を通る場合、発達しながら進む可能性もあります。台風が近づく前から前線の影響で大雨になる所があり、さらに台風の影響が長引くことで、降り始めからの雨量が多くなることが考えられます。

水害に備えて、側溝や排水溝の掃除をし、水はけをよくしたり、台風の接近に備えて、屋根、塀、壁などの点検、補強も行っておいたりしておきましょう。