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台風13号は、日本のはるか東を北上し、30日15時に温帯低気圧に変わりました。13号は、日本から離れて通りましたが、台風シーズンは、まだ続くと見られます。

台風13号は日本から離れた所を通り温帯低気圧に

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今月(9月)27日に南鳥島近海で発生した台風13号は、日本のはるか東を北上し、30日15時に温帯低気圧に変わりました。太平洋高気圧は、日本付近への張り出しを弱めており、この高気圧のふちに沿って北上した台風13号は、日本列島から離れた所を通りました。

太平洋高気圧は、日本付近への張り出しを弱めることが多くなってきましたが、10月の終わり頃にかけて、日本の南に張り出しやすい傾向です。今後、台風が発生し、北上する場合、台風13号の進路より西を通る可能性があり、日本列島は、まだ台風シーズンが続くとみられます。

台風の卵とも呼ばれる熱帯低気圧 発生か

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南の海上の海面水温は、平年より高く30℃以上となっています。

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台風は、海面水温が高いだけで発生する訳ではありませんが、一般的に海面水温が26℃~27℃以上の海域で発生するといわれており、今後、10月2日までに南の海上で台風の卵とも呼ばれる熱帯低気圧が発生する見込みです。アメリカ海洋大気庁の資料によると、6日にかけて、この海域で熱帯低気圧は発達する可能性が高くなっています。また、現在、フィリピン付近は対流活動が活発な時期にあたっています。この海域では、13日にかけて対流活動が活発と予想されており、熱帯低気圧が発生する可能性があります。

令和元年東日本台風も10月の台風だった

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台風の発生数の平年値は年間で25.6個で、一番上のグラフは月別の発生数です。最も多いのは8月で5.9個、次いで9月で4.8個、7月と10月は3.6個と、10月はピークを過ぎるもののまだ台風シーズンです。10月に台風が上陸することも珍しくありません。令和元年東日本台風(2019年台風19号)は、10月6日に南鳥島近海で発生し、12日に伊豆半島に上陸、その後、関東地方を通過しました。神奈川県箱根町で10 日から13 日までの総降水量が1000 ミリに達するなど、関東を中心に大雨になり、広い範囲で河川の氾濫が相次ぐなど大きな災害が発生しました。

日頃から台風に備えて、雨どいや排水溝の掃除をして水はけをよくしておいたり、ハザードマップで家の周りに潜む災害の個所を確認しておいたりするとよいでしょう。