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今月29日に総務省消防庁が発表した今年8月の熱中症による救急搬送状況によると、救急搬送人員は、昨年8月に比べておよそ6,000人多くなりました。

8月の熱中症による救急搬送人員

今月29日に総務省消防庁が発表した今年8月の熱中症による救急搬送状況によると、救急搬送人員は 43,060 人でした。これは、昨年8月の救急搬送人員 36,755 人と比べると 6,305 人多くなりました。

搬送人数の内訳は、65歳以上の高齢者が最も多く24,927人で、全体の6割近くを占めました。次いで、18歳以上65歳未満の成人で14,790人、7歳以上18歳未満の少年は3,149人、0歳から7歳未満の乳幼児は192人です。

発生場所は、住居が最も多く19,322人で、全体の4割以上を占めました。次いで、歩道を含む道路が7,593人、道路の工事現場や工場などの仕事場が4,594人です。

8月は記録的な暑さだった

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上の図は2020年8月1日から30日までの平均気温の平年差です。全国的に平年より高く、特に東北の太平洋側や関東甲信、東海、近畿を中心に平年より2℃以上高い(赤い色で示される)地点が多くなりました。

また、様々な暑さの記録がでました。

①17日には静岡県浜松市で最高気温が41.1℃まで上がり、埼玉県谷市の日本歴代最高気温に並びました。

②岡山県高梁市は8月9日から31日まで23日連続で猛暑日になり、これまでの国内の連続猛暑日の最長記録である大分県日田市の22日連続を超えて、26年ぶりに国内の連続猛暑日記録を更新しました。

③東京都心の8月の猛暑日は11日間となり、8月としては統計開始以来、最多になりました。

④大阪市は統計開始以来、初めて1週間連続で最高気温が37℃以上となりました。

⑤28日、北海道上富良野町や富良野市麓郷で猛暑日となり、北海道での最も遅い猛暑日を更新しました。

週末は九州から関東で予想最高気温30℃近くも

9月も下旬になり、25日と26日は、低気圧や前線の影響で雨が降った所が多く、東京都心の最高気温は20℃台になるなど、朝晩だけでなく、日中も涼しい日がありました。ですが、10月2日から4日頃は、夏の太平洋高気圧が、日本の南で張り出しを強める見込みです。九州から関東では、最高気温が30℃近くになる所もあるでしょう。真夏のような蒸し暑さではなくても、まだ熱中症に注意が必要な日がありそうです。