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今日(29日)の北海道は、朝は内陸を中心に冷え込み、道東の標茶では0.9℃と、氷点下一歩手前まで下がりました。一方、日中は各地で気温が上がり、オホーツク海側の津別では25.1℃を記録しました。

道内で9月に、ここまで気温の差が大きくなるのは珍しいことです。

なお、数値は速報値で、後日修正される可能性があります。

朝は各地で冷え込み、日中は夏日に

今朝の北海道付近は、高気圧が張り出し、放射冷却現象が効いたこともあり、100地点以上で今シーズンの最低気温を更新しました。道内で最も下がったのは釧路地方の標茶で0.9℃でした。

日中も高気圧の圏内で、各地で青空が広がりました。特に上空の西から南西風によってフェーン現象の影響で、道東方面などで気温が上がりました。23℃前後まで上がった所が多く、午後2時までで最も気温が高くなったのは、網走地方の津別で25.1℃でした。

気温差大きく、秋としては珍しい記録に

広大な北海道とはいえ、朝晩と日中との気温差がここまで大きくなるのは珍しいことです。道内どこかの地点で、秋に最低気温が1℃を下回った日に、日中の気温が上がり、夏日となったのは、1976年のアメダスが整備されて以降、これまでに8日しかなく、9月に限れば2日だけでした。9月としては今日を含めると観測開始以降、3度目のこととなりました。

5月や6月など春や初夏に、夏日(日最高気温が25度以上の日)と冬日(日最低気温が0度未満)が同じ日に起こるなど、気温の差が大きくなるのは珍しくありませんが、秋に限れば珍しい記録となりました。どの記録も同一地点ではありませんが、道東方面を中心に朝晩と日中の気温差が大きくなっています。津別では、最低気温が5.0℃、最高気温は25.1℃と20℃以上の差があります。風邪などひかないよう、体調管理には十分に気を付けて下さい。

明日以降は寒暖の差落ち着く

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明日(30日)も晴れ間や日差しの出る所が多いですが、寒暖差は小さくなります。明日朝の最低気温は、内陸でも5℃~10℃くらいと、氷点下に迫るような冷え込みにはならないでしょう。また、日中の気温も22℃前後です。道東方面は今日より気温は下がり、夏日とはならない見込みです。

その後も今週末にかけては強い冷え込みや厳しい暑さとなるような日はありませんが、全般に気温は平年より高く経過します。雨の降る日もありますので、引き続き体調管理に注意が必要です。