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大型で非常に強い台風10号は今後も勢力を維持して北上を続け、あす7日にかけて九州にかなり接近するでしょう。記録的な暴風、高潮、大雨、高波の恐れがありますので、最大級の警戒をして下さい。四国から関東甲信も大雨に警戒が必要です。

台風10号 勢力を維持して北上中

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大型で非常に強い台風10号は奄美地方にかなり接近しています。台風は、今後も勢力を維持して北上を続け、きょう6日の夜には、鹿児島県にかなり接近するでしょう。あす7日にかけて勢力を維持したまま北上を続け、九州にかなり接近する恐れがあります。

暴風 一部の住家が倒壊する恐れ

奄美地方が暴風域に入っており、九州南部の一部も暴風域に入っています。

奄美地方はきょう6日夜遅くにかけて、九州南部ではあす7日明け方にかけて、九州北部地方ではきょう6日夜遅くからあす7日昼前にかけて猛烈な風が吹くでしょう。猛烈な風とは、一部の住家が倒壊したり、走行中のトラックが横転したりするような風です。暴風に厳重な警戒が必要です。頑丈な建物の中で、屋内では窓から離れるようにして下さい。停電に備えて、懐中電灯の用意やスマートフォンの充電も済ませておくと良いでしょう。

記録的な高潮の恐れ

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奄美や西日本ではあす7日にかけて高潮の恐れがります。

特に警戒が必要なのが、鹿児島県種子島・屋久島地方、薩摩地方、福岡県北九州地方、愛媛県南予北部、山口県西部です。記録的な高潮となり、海岸付近や河口付近では大規模な浸水の恐れがあります。潮位が海岸の堤防の高さを超えていなくても、高潮と重なった高波が海岸の堤防を越えて侵入し広い範囲で浸水する恐れがあります。また、河口付近では河川の流量のピークと満潮とが重なった場合、氾濫が発生する恐れがあります。高潮に最大級の警戒が必要です。

記録的な大雨 大きな河川も氾濫の恐れ

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きょう6日、奄美地方には台風本体の発達した雨雲がかかり、屋久島町北部付近では、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。九州にも台風の北側の雨雲がかかり、宮崎県延岡市北方では1時間に61.0ミリの非常に激しい雨が降りました。台風が接近している地域だけでなく、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、四国や紀伊半島には広く雨雲がかかり、東海から関東甲信にも局地的に活発な雨雲がかかっています。

奄美ではあす7日明け方まで局地的に非常に激しい雨が降るでしょう。九州はあす7日午前中にかけて雷を伴った猛烈な雨が降り、記録的な大雨となる恐れがあります。大きな河川でも氾濫する恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒が必要です。

四国から関東甲信もあす7日にかけて、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。所々に活発な雨雲がかかり、局地的に非常に激しい雨が降りそうです。特に太平洋側の東から南斜面を中心に雨量が多くなり、大雨となる恐れがあります。台風から離れている地域でも警戒が必要です。