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今日(5日)の北海道も気温が上がり、道北や道央を中心に季節外れの蒸し暑さとなりました。午後3時までの最高気温は石狩地方の札幌市手稲山口で31.4度と、今日も真夏日の地点がありました。これで道内では3日連続で真夏日の地点があったことになり、9月としては道内にアメダスの整備が進んだ1978年以降で6度目の記録です。来週にかけても真夏日が続く予想となっており、これまでの9月の連続真夏日の最長記録となる可能性もあります。

蒸し暑さ続く 30度以上の真夏日は3日連続に 1978年以降では6度目

今日(5日)の北海道付近には南から暖かく湿った空気が流れ込み、道内では気温が上がり、道北や道央を中心に季節外れの蒸し暑さとなりました。午後3時までの最高気温は石狩地方の札幌市手稲山口で31.4度と、一昨日(3日)の留萌地方の天塩(32.3度)、昨日(4日)の網走地方の佐呂間(33.2度)に続いて、今日も真夏日の地点がありました。

9月に真夏日が連続で3日以上となるのは、道内にアメダスの整備が進んだ1978年以降では1999年、2008年、2019年に1度ずつ、2012年に2度の計5回に続いて6度目となっています。

これまでの最長記録は2012年の8日連続 これを更新する可能性も?

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今後も11日ごろにかけて北海道付近には南から暖かく湿った空気の流れ込む状態は続くため、道内は各地で真夏並みの暑さとなりそうです。明日は道北やオホーツク海側の内陸を中心に気温が高くなる予想で、明日も真夏日の地点が出る可能性があります。その後は札幌でも真夏日が予想されるなど、厳しい残暑が続きそうです。

これまでに9月に道内で真夏日が続いたのは2012年の9月12日から19日にかけての8日連続で、今年もし10日(木)まで真夏日の地点が続けば史上タイ記録となります。そして、11日(金)まで続けば、これを更新して史上初の9日連続という記録となります。

厳しい残暑 台風9号と10号の影響も

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現在、北海道の東海上に中心を持つ高気圧が居座っており、この周辺を回る大気の循環によって暖かく湿った空気が常に供給される状態となっています。さらに、先日は台風9号から変わった低気圧が大陸方面を北上していきました。北半球では低気圧の西側で北系の風、東側で南系の風が吹きやすくなっています。このため、大陸方面を北上する低気圧の東側にあたる北海道付近では南からの暖かく湿った空気の供給がさらに強まりました。

そして今回の台風10号です。九州の南に位置する台風10号は大気の大きな循環を作っており、日本付近へと南から暖かく湿った空気を持ち上げています。この台風も温帯低気圧へと性質を変えながら大陸方面を北上する見込みで、台風9号の場合と同じように北海道付近に暖かく湿った空気を供給し続けることになりそうです。

台風10号も北海道に直接的な影響を及ぼす可能性は低いですが、記録的な暑さをもたらすなど、間接的な影響には注意が必要となります。