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フィリピンの東にある熱帯低気圧は「台風のたまご」で、今後「台風」に発達する予想です。日曜日から、日本列島に影響を及ぼす可能性があり、動向に注意が必要です。

「台風のたまご」から「台風」へ

28日正午現在、衛星画像で雲の様子を見てみますと、フィリピンの東で、雲がまとまってきました。これは熱帯低気圧に伴う雲で、いわゆる「台風のたまご」です。この熱帯低気圧は、この後「台風」に発達する可能性が高くなっています。

台風が発生するには「海水の温度が高いこと」が条件の一つで、一般的に「台風は、海面水温が26~27℃の海域で発生する」といわれています。一方で、台風が発生するには「大気の状態」も重要な要因であり、海面水温が高いだけでは台風の発生・発達につながりません。ただ、現在「台風のたまご」がある海域は、海面水温が30度くらいで、暖かい海からエネルギーをたくさん供給し、熱帯低気圧が発達して「台風」が発生する予想なのです。

今度の「台風」 日本列島への影響は?

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この熱帯低気圧から変わる「台風」は、今のところ、どこへ進むか、コースはまだ定まっていません。ただ、太平洋高気圧の縁をまわるように「台風」が日本列島に近づく可能性もあります。30日日曜日以降、日本列島に影響をもたらす恐れがあり、現在、考えられる影響は、大きく3つあります。

1つめは、沖縄・奄美で、30日日曜日頃から荒れてくるということです。30日日曜日頃から、まず風が強まり、1日火曜日頃にかけては、大しけや大荒れの天気となるでしょう。台風の進路によっては、大雨になる恐れもあります。飛ばされやすいものは、あらかじめ片づけておいたり、側溝や雨どいの掃除をしたり、非常持ち出し品のチェックをしたりするなど、台風への備えは早めに行ってください。

2つめは、西日本にも影響が及ぶ可能性があるということです。31日月曜日から2日水曜日頃は、台風の進路によっては、大しけとなり、大荒れや大雨となる恐れがあります。大荒れや大雨になれば、交通機関に影響がでることも考えられますので、最新の交通情報や気象情報をチェックしてください。

3つめは、大雨や大荒れの天気だけでなく、猛烈な暑さももたらすということです。今回の「台風」は、日本列島に「暖かく湿った空気」を運んでくることも考えられます。「暖かく湿った空気」は大雨のもとになるだけなく、蒸し暑さももたらします。このため、来週前半も、西日本を中心に、最高気温が35度を超える所があるでしょう。「台風」による大荒れの天気だけでなく、猛烈な暑さにも、注意が必要です。

この情報は、28日正午現在の資料をもとに、作成しています。台風の予報は、最新の情報を確認してください。