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9月の中頃にかけても、例年以上に残暑が厳しいでしょう。とはいうものの、季節は進みます。さて、これから本格的な台風シーズンです。

残暑厳しいながらも季節は進む

気象庁は20日、1か月予報を発表しました。向こう1か月(8/22~9/18)は、日本付近は暖かい空気に覆われやすく、例年以上に残暑は厳しいでしょう。とはいうものの、夏の高気圧とも呼ばれる太平洋高気圧は、次第に日本付近への張り出しを弱める見込みです。季節はゆっくりですが、進みます。

9月中旬の東京都心の平年の最低気温は20℃前後です。高温傾向とはいえ、この頃には朝晩に秋らしさを感じられるでしょう。

1週目(8/22~8/28) 天気の特徴

1週目(8/22~8/28)は、太平洋高気圧は、北日本付近に張り出しを強める一方で、東日本から西日本にかけて張り出しは弱い見込みです。北海道や東北では、平年に比べ、晴れの日が多いでしょう。北陸から九州の日本海側は、平年と同様に晴れの日が多い見込みです。一方、関東から九州の太平洋側、沖縄・奄美は、湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少なく、期間の降水量は多い傾向です。

2週目(8/29~9/4) 天気の特徴

2週目(8/29~9/4)は、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは弱まるでしょう。北海道や東北は、気圧の谷の影響を受けやすくなるため、日照は少なく、期間の降水量は、やや多い傾向になる見込みです。関東から九州では、太平洋側を中心に、湿った空気を受けやすい状態が続き、期間の降水量は多い傾向です。

3~4週目(9/5~9/18) 天気の特徴

3~4週目(9/5~9/18)は、この頃には、日本付近は高気圧に覆われても、夏の太平洋高気圧と呼ぶこともなくなるでしょう。天気の特徴は、平年と大きな違いはなさそうです。北海道から北陸、東海では、天気は数日の周期で変わり、近畿から九州、沖縄・奄美は、晴れの日が多いでしょう。ただ、沖縄・奄美では、湿った空気の影響を受けることが考えられ、期間の降水量は、やや多い傾向です。

本格的な台風シーズンへ

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さて、秋は台風の季節でもあります。2週目(8/29~9/4)は、フィリピンの東海上から日本の南海上にかけて対流活動が活発になり、3~4週目(9/5~9/18)にかけて、対流活動が活発な状態が続く予想です。このような領域では、台風が発生しやすいでしょう。今年も本格的な台風シーズンへ向かう見込みです。

台風の月別平均進路は、8月は、台風を流す上空の風が弱いため不安定な経路をとることが多くあります。9月は南海上から放物線を描くように北上し、日本付近を通るようになります。今年も、季節の進みとともに、台風を流す偏西風が日本付近を通るようになり、台風がこのような経路をとることが多くなる可能性があります。

今年の特徴は、太平洋の日本付近の海面水温が、平年より高くなっているため、日本付近で、例年以上に台風が発達することが考えられます。