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長雨の影響で、日差しが少ない状況が続いています。関東や東北の日照時間は平年比で3割程度の所も。野菜の生育や価格にも影響が出る可能性があります。

日照時間 どれだけ少ない?

6月21日から7月20日までの30日間の日照時間(直射日光が地表を照射した時間)は、北海道の日本海側を除いて、平年よりも少なくなっています。特に東海や関東甲信、東北の太平洋側は日照不足が顕著です。

岩手県の山田町や宮城県の南三陸町、福島県の浪江町などでは、平年の3割程度の日照時間となっています。また東京都心では7月19日と20日は晴れて、日照時間がそれぞれ6.9時間ありましたが、それを加えても30日間の日照時間は62.4時間と、平年の約54%となっています。停滞する梅雨前線の影響で雨が続いたため、いかに日差しがないかがわかります。

野菜の価格 平年より高い傾向

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きょう21日、農林水産省から発表されたのは「食品価格動向調査(野菜)」。キャベツ、ねぎ、レタス、ばれいしょ、たまねぎ、きゅうり、トマト、なす(8品目)の7月13日の週の全国平均の価格です。各都道府県10店舗の量販店(全国470店舗)で調査されています。

前の週と比べても、平年と比べても、高くなっている野菜がほとんどです。ばれいしょは平年比で153%と高騰しています。

今年の場合は新型コロナウィルスによる営業自粛などで、流通への影響が価格の変動の原因にもなっている部分はありますが、やはり春の低温など天候不順による影響もあるようです。

梅雨明け遅れ 今週も日差し少ない

この先、1週間は梅雨前線が本州付近に停滞するため、九州から東北は曇りや雨の日が多いでしょう。九州から関東甲信は、平年であれば梅雨明けして、夏空が続く頃。関東甲信の梅雨明けの平年日はきょう21日ですが梅雨明けせず。北陸や東北南部、東北北部も、梅雨明けは平年よりも遅くなりそうです。

日照不足による野菜など食物への影響は、今後出てくる可能性があります。これからの価格の動向にも注意して、夏バテしないように旬の野菜でしっかり栄養をとりましょう。