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昨日(15日)、函館でアジサイの真花の開花が観測されました。13日には札幌でも開花が観測されており、ようやく北海道にもアジサイの季節が到来です。

本州では6月頃の花のイメージが強いアジサイですが、本州より気温が低い北海道では、例年7月半ばからがシーズン。

場所によっては8月になってから開花を迎える地域もあるほどです。

7月中に開花が観測されたことのない地点も

アジサイの真花の開花は、本州ではほとんどの地点が6月に観測されます。開花の平年日は東京や大阪、福岡が6月7日、名古屋で6月9日などとなっています。

現在、北海道内でアジサイの観測を行っている地点は、札幌や函館の他、稚内や旭川、網走、帯広、室蘭の計7地点。この7地点で平年の開花日が最も早い札幌でも7月18日と、東京や大阪などと比べても1か月以上遅くシーズンを迎えます。

稚内(8月15日)、網走(8月10日)、帯広(8月2日)、室蘭(8月8日)の4地点は、平年の開花日が8月になります。特に稚内については、観測史上最も早い記録でも2019年の8月1日と、7月中に開花が観測されたことが一度もないほどなのです。

本州とは違い、北海道では暑さが一年の中で一番厳しい時季に咲く花、ということが言えるでしょう。

本州と北海道 平均気温を比較すると

本州と北海道で、月平均気温の平年値を比べてみると、東京や大阪では6月に平均気温が20度を超えるのに対し、北海道内では札幌や旭川では7月に、室蘭や帯広などでは8月になってようやく20度を超えます。7月にアジサイの開花を観測したことがない稚内では、年間を通して平均気温が20度を超える時期がありません。

サクラの開花など他の植物についても同様ですが、こうした気候の差がはっきりと出ています。

この時期に本州から北海道を訪れる人は、綺麗に咲くアジサイの姿を見て、驚くかもしれませんね。