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10日以上に渡って長く続いている「令和2年7月豪雨」。今週末も再び大雨の恐れがありますが、一連の豪雨も、ようやく終わりが見え始めてきました。大雨と梅雨明けの見通しです。

記録的大雨いつまで続く

7月3日(金)から梅雨前線が本州付近に長く停滞し、これまでに例のないような記録的な大雨が10日以上に渡って長期間続いています。9日(木)に命名された「令和2年7月豪雨」はなおも継続中で、きょう14日(火)も島根県を流れる江の川が氾濫するなど、中国地方を中心に命に係わる危険な雨の降り方となりました。

ただ、広範囲に甚大な被害をもたらした一連の豪雨も、ようやく終わりが見え始めてきました。

長く連なっていた雨雲

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こちらの画像はJAXAの「世界の雨分布リアルタイム」で、佐賀県、長崎県、福岡県に大雨特別警報が発表された6日(月)17:00~17:59の雨の強さを示したものです。本州や九州だけでなく、東シナ海から大陸にかけて梅雨前線に伴う降水域が帯状に長く連なっているのが分かります。これまでは西から発達した雨雲が次から次へと日本へ流れ込んでいました。

雨雲はいったん途切れる

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一方、こちらはきょう14日(火)5:00~5:59までの雨の強さを示したものです。本州から九州、東シナ海にかけて降水域がみられますが、大陸付近ではいったん途切れています。

梅雨前線はあさって16日(木)にかけて本州の南へ下がり、全国的な雨はいったん小康状態となるでしょう。ただ、湿った空気などの影響により、九州から東北は所々で雨が降りそうです。降る範囲はこれまでより狭く、雨量もこれまでより少ない予想ですが、長引く大雨により土砂災害や川の氾濫の危険度が高まっている所があります。油断せず、安全な場所で過ごすようにしてください。

今週末は再び発達した雨雲

長く続いていた豪雨の出口は見え始めたものの、まだトンネルを抜けたわけではありません。今週末は再び大雨となる恐れがあります。17日(金)からは再び梅雨前線が本州まで北上してきます。19日(日)にかけて再び広い範囲に発達した雨雲がかかり、前線の活動の程度によっては雨の量が多くなることも考えられます。降水域が再び東シナ海から大陸にかけて長く連なるかもしれません。「雨雲レーダー」とともに、「世界の雨雲の動き」にも注目してみてください。

梅雨明けはいつ?

待ち遠しい梅雨明けですが、来週になると太平洋高気圧の勢力が強まる傾向が出ています。週間予報を見ますと、20日(月)頃からは西日本を中心に晴れマークが見られるようになりました。ただ、梅雨明けと同時に厳しい暑さがやってきます。災害の復旧作業は暑さとの闘いとなりそうです。