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ここ1週間の大雨は、記録的です。九州は、降り始めからの雨量が1000ミリを超えた所もあり、特に、昨日までの3日間で、雨量がグンと多くなりました。

総雨量1000ミリ超え 平年7月の3倍以上も

本州付近に梅雨前線が停滞した影響で、この1週間は、西日本や東日本で、記録的な大雨になりました。

鹿児島県鹿屋市は、降り始め(2日19時)から、きょう(9日)10時までの総雨量が、1070.0ミリに達しました。これは、平年7月ひと月分の3倍以上の雨が、1週間ほどで降ったことになります。

特に、九州や東海地方は、ここ3日間で、雨量がグンと増えました。9日0時までの72時間積算雨量は、大分県日田市の椿ヶ鼻で813.0ミリ、岐阜県下呂市萩原では630.5ミリを観測しました。岐阜県下呂市萩原は、平年7月ひと月分の、およそ1.6倍の雨が、たった3日間で降りました。

土の中に大量の水 土砂災害に厳重警戒

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この記録的な大雨により、地面の中には水分が大量に含まれているので、すでに地盤の緩んている所もあります。土砂災害の危険度を見ると、九州では、赤色の「警戒」レベルの所が目立ちます。

本州でも、岐阜県や長野県、静岡県、愛知県を中心に、赤色の「警戒」レベルになっています。また、きょう(9日)午前中に、発達した雨雲のかかった近畿地方では、紫色の「非常に危険」な所もあります。

これらの地域はいつ土砂災害が発生してもおかしくない状況です。速やかに避難をしてください。また、赤く色付けられた地域は、準備が整い次第、避難を開始(高齢者等は速やかに避難)、黄色は避難行動を確認し、いざという時への備えをしておく必要があることを示しています。

今後の雨で、土砂災害の危険度がさらに高まる恐れがありますので、土砂災害には厳重な警戒が必要です。