メイン画像
メイン画像

来週にかけても西日本を中心に大雨の恐れがあり、新たな災害が懸念されます。一方で、新型コロナの流行は終息しておらず、多くの人が集まる避難所への移動をためらう方もいらっしゃることでしょう。コロナ流行時の避難のポイントをまとめました。

来週にかけて大雨災害に警戒

きょう4日は、本県と鹿児島県で記録的な大雨となり、午前4時50分には大雨特別警報が発表されました(その後、午前11時50分に警報に切り替え)。来週8日頃にかけても梅雨前線は本州付近に停滞しやすく、九州から東北の広い範囲で強弱をつけて雨が続きそうです。度々発達した雨雲がかかって、西日本を中心に再び大雨となる恐れがあります。度重なる大雨により、新たな災害が懸念され、いざという時にどう行動するべきか、避難先や避難方法を考えておく必要があります。

コロナ流行時も避難所に行くべき?

画像B
画像B

一方で、新型コロナの流行は未だ終息しておらず、特にここ数日は感染者の増加により、普段の生活にすら不安を抱えている方が多いと思います。そんな中、災害の危険が迫っていても、多くの人が集まる避難所への移動を、ためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

新型コロナ流行時に、3つの密を避けながら避難生活をする所を選ぶには、何より「避難先を分散すること」が大切です。まずは今一度、自宅のある場所の危険度を、ハザードマップで確認しましょう。そのうえで、次の3つの避難先を検討してみてください。

①学校や公民館など、指定避難所だけが、避難先ではありません。自宅に住み続けることができ、食料などの備蓄があるなら、「在宅避難」も選択肢の一つです。頑丈なマンションなどでは、なるべく上の階へ避難する「垂直避難」も有効です。

②近くの親戚の家や、知人の家など、より安全な所を「自主避難先」として選ぶことも考えましょう。

③自治体が「指定避難所」を定めていますが、変更されていたり、増設されていたりする可能性があります。避難を始める前に、必ず市町村のホームページなどで、確認してください。

どうしても、やむを得ない場合は、車中泊や、テントの活用も避難先の一つです。ただ、豪雨の中で、屋外を移動するのは、車も含めて危険です。車中泊する場合は、浸水しないよう、周りの状況を十分確認してください。車中泊は、エコノミークラス症候群の危険性もあるので、水分補給やマッサージも欠かさないでください。

非常持ち出し袋にプラスして! 新型コロナ感染対策グッズ

なお、避難の際は、水などが入った「普段の非常持ち出し袋」に加え、次の物を用意しておくのが、おススメです。

①マスク(できれば複数枚、用意しましょう。災害後の復旧作業時にも役立ちます。)

②アルコール消毒液

③ハンドソープ・固形石鹸(なるべく避難所で共有しないよう、家族用または自分用を持参しましょう。)

④使い捨てのビニール手袋(ドアノブなど、大勢の人が触れるものから、接触感染を防げます。)

⑤除菌用アルコールティッシュ(水が不足した場合、手洗いの回数を少なくできます。)

⑥体温計(自治体で用意できない場合もあります。できれば一家族一本以上用意しましょう。)

⑦キッチンペーパー(タオルを共用せずに手を拭くことができるだけでなく、輪ゴムやヘアゴムと組み合わせれば、簡易マスクを作ることができます。)