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東日本大震災から、きょうで9年が経過します。災害から自分や大切な人の命を守るために、防災についてあらためて考えてみませんか。

震災からの復興 約400年の歴史

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2011年3月11日からきょうで9年が経過しました。仙台市にある青葉城から見る仙台市中心部は、ビルやマンションが建ち並んでいます。訪れたこの日は、2011年3月11日と同じように雪が降っていました。青葉城からは、晴れていれば太平洋まで見渡せます。約400年前、この青葉城主となった伊達政宗公が生きた時代も大きな地震と津波によってたくさんの尊い命が奪われましたが、政宗公は藩を立て直しました。領内は豊かな稲作地帯となり、現在、国内有数の米どころになっています。広大な水田が広がる宮城県北部にある大崎市においては、【大崎耕土】として世界農業遺産に認定されました。

常磐線全線開通

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9年前のあの日から、常磐線は福島県沿岸地域で途切れていましたが、3月14日、ついに全線で運行再開となります。宮城県の沿岸地域にある山元町でも、坂元駅が9年前の津波で流失しましたが、2016年12月に運行再開となりました。今後想定される津波の影響を少なくするため、駅や線路は以前の位置より山側へ移動し、高架化しての再開です。その山元町ではイチゴが旬です。イチゴの品種改良は東日本大震災を乗り越えて続けられました。その結果、美味しさも見た目も食感も良い品種が生まれ、坂元駅近くの道の駅でも販売されています。また海で採れるホッキ貝は春を感じるピンク色で、炊き込んだホッキ飯は貝の旨味がしみ込んだ、見た目も美しい炊き込みご飯です。

【好きから始まる好奇心】を大切に今を生きる

その土地で採れる農産物や海産物、その土地ゆかりの歴史上の人物が好きなど、【好きから始まる好奇心】は、その土地を豊かにする力があります。その土地に人が集まり栄えることで、その土地の歴史を語り伝えていくことができます。9年前のあの日も、いつか遠い過去になり、歴史になる時が来ることと思います。その時、大地震や大津波などの災害から未来の子供たちの命を守るのに、今を生きる私たちの【好きから始まる好奇心】が役に立つと思います。好きから始まる好奇心を未来につなげるきっかけとなった東日本大震災なのかもしれません。

新生活 準備は防災から

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4月から新しい土地で新生活を始める方は、まずは確認しましょう。

【ハザードマップの確認】

災害時には、自宅や通学、通勤先や経路がどのような災害に合う可能性のあるエリアなのか確認しましょう。

【通学、通勤先の経路確認】

災害時には、交通機関が麻痺する可能性が高く、通勤、通学先から自宅へ帰るための確実な手段は徒歩になると考えられます。ただ、平常時にバスや地下鉄、電車を使って移動する経路を徒歩で移動するとなると、道がわからなくなる場合があります。携帯電話で経路を検索する方法も、歩き始めは有効かもしれませんが、電池には限りがあり、電波が入らなくなることも考えられます。経路確認は、紙の地図を使って実際に歩いておくことが重要です。

【避難所の確認】

通学、通勤先までの経路が、あまりにも長距離になる場合は、途中の避難所で夜を明かすことも視野に入れましょう。また、自宅が被災し戻れない場合を想定して、自宅付近の一時避難場所も確認しておきましょう。

【防災用品の準備 ローリングストック】

いつもの食料品で日持ちするものや日用品を少し多めにストックして、日常生活で消費しながらストックするローリングストックは、スペースに限りがある場合に有効です。また、冷凍庫にいくつか保冷剤を入れて凍らせておくと、停電時に冷蔵機能を少し長く保ことが出来るので、非常時に役に立ちます。「備蓄したい非常用品」を上にまとめましたので、御確認ください。

【家族会議をしましょう】

今を生きる自身の命と大切な人の命を守るために、家族会議をしましょう。新生活の準備をする中で、避難するタイミングや避難先、防災用品の準備、災害時の連絡手段など、3月11日は、災害に備えて家族会議をして、防災についてあらためて考えてみませんか。