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今シーズンは暖冬だといわれていますが、最低気温が0度未満になる「冬日」の状況を見ると、東日本と西日本でまだ冬日が観測されていない県庁所在地が多くなっています。すでに昨シーズンまでの最も遅い記録を過ぎている地点も。このあとも気温が高い傾向が続くため、「統計上初めて冬日の観測がない」という地点がでてくる可能性があります。

金沢・富山・京都でもいまだ冬日なし

2019-2020の冬季は、ここまで暖冬だと感じている方が多いかもしれません。東京では1月15日までに初氷が観測されておらず、これまでの最も遅い記録である1月13日を過ぎています。東京都心、横浜市、千葉市では気温が0度未満になる「冬日」もまだ観測されていないのです。

関東以外でも、東日本と西日本の県庁所在地では名古屋や京都、大阪、広島、福岡などで最低気温が0度未満になっていません。統計上冬日になったことがない那覇を除いて、この冬、これまでで0度未満になっていない県庁所在地は25地点に上ります。中には、これまでの最も遅い記録(最晩)が12月28日の奈良、1月13日の富山のように、すでに記録を過ぎている地点があります。名古屋(最晩は1月20日)、金沢(最晩は1月23日)のように、記録が迫っている地点もあります。

東日本、西日本では来週以降も気温が高い状態が続く見通し

この先も、しばらくは日本付近には強い寒気が流れ込むことがなく、気象庁は東北から九州、沖縄に「高温に関する早期天候情報」を発表しています。東北から四国、中国は1月20日ごろから、九州や沖縄は1月22日ごろからの約2週間、平年に比べてかなり高温になる可能性が高くなっています。1年で最も寒いこの時期に冷え込みが強まらなければ、これまで冬日のない年を経験したことがない地点でも、冬日にならない可能性があります。