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先週末は平地でも雪が積もった北海道ですが、昨日(11日)から気温が平年より高くなり、雪も解けた所が多くなっています。
今週は、14日木曜日の午前中にかけては平年より高めの気温で経過しますが、その後は上空にこの時期としては異例ともいえる強い寒気が流れ込み、気温が一気に下がります。
その影響で降るものは再び雪に変わり、日本海側では猛ふぶきや大雪となる恐れがあります。

過去30年で観測例1度の寒気 その時は札幌真冬日に

昨夜(11日)から今日(12日)にかけては、太平洋側を中心に雨が強まり、苫小牧市では記録的短時間大雨情報が発表されるほどの雨の降り方となりました。
今日この後は天気が回復に向かいますが、明日(13日)夜から14日にかけて通過する雨雲の後にかなり強い寒気が流れ込みます。
14日深夜のピーク時には、札幌の上空1500メートル付近で氷点下15度以下の寒気が予想されていますが、札幌上空で11月前半にこれだけ強い寒気が実際に観測されたのは、過去30年では1994年に1度あるだけ。この時期としては異例ともいえる強い寒気となりそうです。
その1994年には、寒気の入った11月14日の札幌の最高気温は0.7度、翌日15日には最高気温が氷点下0.7度で真冬日となるなど、厳しい寒さとなりました。

冬型強まり 猛ふぶきや大雪の恐れ

14日午後から16日頃にかけて、北海道では発達する低気圧や強い冬型の気圧配置の影響で、大荒れの天気となる恐れがあります。
日本海側の沿岸を中心に風が強まり、雪を伴って猛ふぶきとなる所もある見込みです。また、内陸では平地でも広く雪が積もり、局地的には大雪となることもありそうです。猛ふぶきや大雪による交通障害に注意、警戒が必要です。
もし、まだタイヤ交換をしていないなど、冬支度が残っている場合は、出来るだけ明日までに済ませておくことをお勧めします。
今シーズン初めての本格的な「冬の」大荒れとなりそうで、久しぶりの冬道、ふぶきの中の運転、というケースがほとんどかと思いますが、例えば、アクセルやブレーキの踏み方、スピードの出し方、道の歩き方など、夏の意識を引きずった状態では大きな事故につながりかねません。
冬の気持ちを思い出すだけでなく、それ以上に意識的に慎重な行動を心がけてください。危険を感じた場合は無理をせず、別の交通手段を考えたり、予定を変更したりすることも視野に、自らの安全をしっかりと考えた行動をとりましょう。