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向こう1か月の気温は、全国的にほぼ平年並みの予想です。秋から冬に季節が移り変わっていくこの時期、西日本では平年並みか低くなる期間もある見込み。そろそろ寒さへの備えが必要になりそうです。

向こう1か月 天候の特徴

11月8日は立冬です。暦の上では、まもなく秋が終わり、冬になろうとしていますが、ここまで、今年の秋の進みはゆっくりのようです。1日は、谷で最高気温が26.0度まで上がり、11月としては同地点で73年ぶりに26度台となりました。北海道の気象官署による、初雪の観測もまだありません。
ただ、ここから先は傾向がかわってきそうです。昨日(10月31日)、気象庁が発表した1か月予報によりますと、この先1か月の気温は、北日本・東日本・西日本でほぼ平年並みの見込みです。例年11月は、季節が秋から冬に移り変わっていく時期で、気温がどんどん下がる1か月です。東日本・西日本にお住まいの方も、そろそろ厚手の上着、暖かい布団を用意しておいた方がよいでしょう。沖縄・奄美は平年並みか高いでしょう。
降水量と日照時間は、北日本の日本海側でほぼ平年並みの見込みです。一時的に冬型の気圧配置となりやすい時期があり、曇りや雨または雪の降る日が多いでしょう。北日本から東日本の太平洋側もほぼ平年並みで、平年と同様に晴れる日が多い見込みです。東日本の日本海側と西日本、沖縄・奄美も晴れる日が多くなるでしょう。
※北日本・・・北海道、東北
東日本・・・関東甲信、北陸、東海
西日本・・・近畿、中国、四国、九州

1週目(11月2日~8日)

本州付近は高気圧に覆われやすいでしょう。北日本を中心に冬型の気圧配置となる時期もありますが、寒気がまだ弱く、影響は大きくならない見込みです。
そのため、全国的に晴れの日が多いでしょう。日本海側の地域では、平年に比べて曇りや雨の日が少なくなりそうです。沖縄・奄美では、天気は数日の周期で変わりますが、平年に比べて曇りや雨の日が少ないでしょう。気温は、北日本は平年並み、東日本は平年並みか高いでしょう。西日本では平年より高く、この時期らしい秋の服装よりは、やや薄手のものが引き続き活躍しそうです。

2週目(11月9日~15日)

北日本は気圧の谷の影響を受けやすく、日本海側は曇りや雨、または雪の日が多くなりそうです。太平洋側は、平年に比べて晴れの日が少ないでしょう。北海道を中心に、平地でも雨に雪がまじるようになり、峠では雪が積もる所がありそうです。自動車のタイヤを冬用に交換するなど、冬支度が必要になってくるかもしれません。
東日本・西日本でも、季節の進みがよりハッキリと感じられるようになるでしょう。日本海側は曇りや雨の日が多く、しぐれのような天気になることもありそうです。太平洋側では晴れる日が多くなりますが、日中でもひんやりと感じられる日があるでしょう。とくに、西日本では気温が平年並みか、平年より低いと予想されており、気温の変動が大きくなる所がありそうです。秋冬の服装が活躍するようになるでしょう。

3~4週目(11月16日~29日)

11月も後半になると、北海道では積もった雪が解けない根雪の初日が観測されるようになる時期です。北日本の日本海側は、曇りや雨、または雪の日が多いでしょう。太平洋側は晴れる日が多い見込みです。気温は平年並みですが、平年より低くなる確率がやや高く、寒気の影響を受ける可能性もあります。
東日本・西日本でも、日本海側は曇りや雨の日が多いでしょう。太平洋側はこの時期らしく、晴れる日が多くなりそうです。気温はほぼ平年並みの予想です。11月下旬の最高気温の平年値は、東京で14.5度、大阪で15.5度、福岡で15.9度です。平野部でも紅葉が見ごろを迎える所が多くなりますが、お出かけの際は暖かい服装が必要になりそうです。