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10月の北海道は各地で気温が高めに経過し、10月中に平地での雪は一度も観測されませんでした。札幌でも初雪の平年日は10月28日ですでに過ぎており、今年も雪が遅れています。
また、札幌は初冠雪(観測対象は手稲山)の観測もまだされていないのです。札幌の気象台による初冠雪の観測が10月中になかったのは、正式な統計が始まった1960年以降では珍しく、今年で3回目のこととなります。

昨年でさえ10月中に初冠雪

初冠雪とは、「気象観測所から見ることができる山に雪がかかっていることを、8月以降初めて目視で確認できた日」のことを言います。
札幌から観測しているのは、市内中心部から見て西側に位置する標高1023メートルの手稲山(ていねやま)です。
平年で初冠雪が観測されるのは10月16日で、既に半月も観測は遅れていますが、初冠雪が11月になったのは、正式な統計が始まった1960年以降では、1998年と2009年の2回だけ。統計史上最も遅い初雪を記録した昨年(2018年)でさえ、10月30日に初冠雪を観測しています。
今年の札幌は平地の雪が遅れているだけでなく、山での雪も記録的な遅さとなっているのです。

連休中に雪がなければ史上1位の遅さに

手稲山の初冠雪の最も遅い記録は1998年の11月5日。
明日(2日)からの3連休には、北から寒気が降りてきますが、今の所、札幌周辺での平地の雪はなさそうです。山や峠で雪が降る可能性はありますが、もし連休中に初冠雪の観測がなければ、史上最も遅い記録となります。