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非常に強い台風21号は、24日小笠原諸島を直撃する見込みです。予想される最大瞬間風速は65メートルと、記録的な暴風に警戒が必要です。一方、台風20号から変わった温帯低気圧は、再び急発達してアラスカ方面に向かいそうです。

台風21号 小笠原諸島は記録的な暴風の恐れ

非常に強い台風21号は、勢力を維持したまま24日に小笠原諸島を直撃する見込みです。
24日は明け方から昼過ぎにかけて猛烈な風が吹き、予想される最大瞬間風速は65メートル。これは家屋が倒壊する恐れがあるほどです。父島で、1968年の統計開始以来、最も強い風が観測されたのは、1986年9月28日の最大瞬間風速59.7メートル。今回は記録的な暴風となる可能性があります。
また、波の高さは10メートルと海は大しけとなり、雷を伴って非常に激しい雨も降る見込みです。厳重な警戒が必要です。まだ対策が不十分な場合は今夜のうちに備えをして、あすは室内の安全な場所で過ごして下さい。

元台風20号 アラスカ方面へ

台風20号は四国沖で温帯低気圧に変わったあと、22日は本州の南岸を進み、台風19号の被災地にまとまった雨を降らせました。23日は北日本の東の海上にあって雲域はだいぶ崩れていますが、今後、日本から遠ざかるとともに急発達する見込みです。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、再びかなり発達しながら、今月末にかけてアラスカに向かう予想が出ています。このように、日本付近で台風から変わった温帯低気圧が太平洋を渡って、北米に到達することがありますので、今後の動向に注意が必要です。