台風21号 上陸回避も警鐘を鳴らす台風の眼

2019/10/22 17:00

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台風21号は「非常に強い」勢力で北上中。上陸の可能性は低いが金曜は大雨の恐れ! 台風21号最新情報 台風21号は22日午後3時現在、マリアナ諸島にあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は940hPa、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が、また、中心から半径330キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いていて、非常に強い勢力の台風です。同時刻の雲の様子を確認すると台風の中心付近には眼がくっきりと見えていて、周辺には発達した雲が渦を巻いているのが分かります。最新の予想進路を見ると24日木曜日に小笠原諸島に接近した後、進路を東寄りにとって、日本の東の海上を北上する見通しです。陸地からは離れ、上陸の可能性は低くなっていますが、油断はできません。 25日予想天気図
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上図は3日先の25日午前9時の予想天気図です。台風21号の西側の九州付近に低気圧がやってきます。この低気圧の周辺では南から湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になります。台風21号の上陸は免れても低気圧の影響を受けるため、金曜日から土曜日にかけては太平洋側を中心に再びまとまった雨になるとみられます。 金曜日は広範囲で大雨 被災地は土曜も続く恐れ
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週末にかけての強い雨や高い波に対する警戒期間を地方ごとに見ていきます。中国・四国地方、九州は24日木曜日に本降りの雨になる予想です。その後、近畿から関東、北陸では25日金曜日に雨脚が強まります。北上する台風21号の湿った空気が影響して、関東ではより活発な雨雲がかかる可能性があります。また、台風からのうねりが入り、関東の沿岸部では波が次第に高くなり、大しけとなる恐れがあります。大雨に加え、関東の沿岸部は高波に注意・警戒が必要です。26日土曜日は北海道や東北の太平洋側を中心に雨が強まったり、波が高くなる可能性があります。 ◆台風21号は上陸の可能性は低いですが、先の台風19号の被害を受けた地域では週末にかけてまとまった雨の可能性があります。被災地では少しの雨でも土砂崩れが発生したり、決壊した川が再び増水し、街に水が流れ込むことが懸念されます。台風情報や防災情報などは常にアップデートするようにして下さい。この日直予報士でも、情報を更新しますので、参考になさってください。

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