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向こう1か月は、気温は全国的に高めの予想です。秋はゆっくり深まるでしょう。太平洋側を中心に秋晴れとなる日は少なく、平年に比べて降水量が多い見込みです。

向こう1か月 天候の特徴

例年ならば、11月にかけては、度々日本付近に寒気が流れ込み、秋が一層深まる頃です。ところが、気象庁が17日(木)に発表した1か月予報によりますと、10月19日から11月1日にかけて本州付近では偏西風が平年より北を流れ、寒気の影響を受けにくい見込みです。全国的に暖かい空気に覆われて、気温は平年より高めでしょう。秋の深まりはゆっくりとみられます。太平洋側を中心に、平年に比べて晴れの日が少なく、降水量が多い見込みです。

1週目(10月19日~10月25日) まだ気温が25度くらいまで上がる所も

秋らしく天気は短い周期で変わるでしょう。北海道から九州の太平洋側を中心に、前線や低気圧の影響を受けやすい見込みです。北海道や東北の太平洋側、関東や東海、近畿から九州の太平洋側は、平年に比べて晴れる日が少ないでしょう。気温は、全国的に平年より高く、北海道から九州にかけて、かなり高くなる見込みです。ここ数日は、朝冷え込んだり、日中も空気がヒンヤリした所もありましたが、19日(土)から25日(金)頃にかけて、関東から九州では、最低気温が15度を下回るのは内陸に限られ、最高気温は25度くらいとなる所もある予想です。
10月24日は、二十四節気の「霜降(そうこう)」で、暦の上では朝晩が冷え込み、霜が降りる頃です。今シーズンの初霜は、9月26日に旭川で平年より12日早く観測され、10月14日に帯広、16日に札幌と網走で観測されています。盛岡の平年の初霜は10月22日、長野は10月28日です。

2週目(10月26日~11月1日) ゆっくりゆっくり秋深まる

北日本を中心に高気圧に覆われる日が多い見込みです。本州付近には、東から湿った空気が流れ込みやすいでしょう。北海道や東北は平年に比べて晴れる日が多い見込みです。一方で、関東、東海、近畿から九州では平年に比べて晴れの日が少ないでしょう。
気温は、全国的に平年より高めで、かなり高くなる可能性があります。とはいえ、ゆっくりでも季節は進みます。本州でも内陸で10度を下回るようになり、霜が降りるくらい冷え込む所があるでしょう。関東から九州の最高気温も25度に届く所は、少なくなる見込みです。

3~4週目(11月2日~11月15日) 11月8日は「立冬」

日本付近には寒気が流れ込みにくい状態が続く予想ではありますが、気圧の谷が通過し、一時的に寒気が流れ込むことがあるでしょう。北海道や東北の日本海側では平年と同様に曇りや雨の日が多くなる見込みです。北海道や東北の太平洋側、関東、東海、近畿から九州は、平年と同様に晴れる日が多くなるでしょう。気温は、全国的に高温傾向が続く見込みです。
11月8日は二十四節気の「立冬」で、暦の上では冬。平年では次々に初雪の便りが届く頃です。昨シーズン全国で最初の初雪となったのは稚内、旭川、網走で11月14日と、いずれも平年より遅く、稚内では23日も遅い観測でした。大分や横浜、銚子、水戸では年が明けてからの1月26日で、いずれも平年より遅く、大分では36日も遅い観測でした。

17日 紅葉前線 釧路からスタート

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17日(木)は、釧路地方気象台でカエデ(イタヤカエデ)の紅葉が、平年より2日遅く観測されました。全国の気象台で、紅葉が観測されるのは、この秋初めてです。紅葉前線は南下するでしょう。日本気象協会が10月3日に発表した紅葉見ごろ予想では、観光名所の紅葉見ごろ時期は、全国的に平年並みか遅い見込みです。